【募集企画】百物語抗争【募集中】

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◯ 巫津真家

読み方は「フツマケ」。現実世界と異界の境界線の番人の血を継ぐ家。

葉篭村の運営への多額の寄付、神事の取り仕切り、神具・神樹を管理する役割等も担っており、村に対する影響力はたいへん大きい。

本家は前時代的な大きな日本屋敷。村の西端と東端に2軒あり、村人からはそれぞれ「東家」「西家」と呼ばれる。

血を引く子供は皆「怪異」に対する強い耐性と、それらに干渉する力を持つ。


〈西家〉
巫津真家の当主とその直系の家族が住まうことになっている。
村の表側の運営の中心。会合や祭事後の直会等もここで催される。他所から来た客人等もここで応対する。神具の管理はここの蔵にてなされている。


〈東家〉
巫津真家の独身の者、それからナカラとナカラ候補が住む。ナカラの養育や修行の指導もここで行われる。巫津真家が請け負う「この世ならざるもの」関係の職務の中心。



◯葉篭村の村人と怪異

葉篭村土着の家の者の血を引く者は、程度は違えど必ず霊媒体質――言ってしまえば、「怪異を寄せつけやすい体質」である。中には、近づくだけで怪異の悪い力を増幅させてしまう体質の者もいるとか。

村人らのこの体質は、村内に限り神樹の力によってある程度緩和されている。その上仮に村内に怪異が侵入しても巫津真家によりすぐに対処されるため、葉篭村は彼らにとって地球上で最も安全な場所である。
村の外へ引っ越しても、神樹の葉を大切に祀っていさえすれば、加護により怪異からある程度守られるという。

この話は村の者なら当然知っているものだが、現在、大抵の人には迷信として捉えられている。
……だが最近は村の外へ出て行った者が例の事件に巻き込まれる事が多々あるので、じわじわと「本当なのではないか」といった話が広まってきている様子。


◯巫津真家と怪異

巫津真家の人間はその怪異に対する耐性と能力により、現実世界と異界の境界線を守ってきた。

また時代の移り変わりと共に徐々に閉鎖的な雰囲気が解かれ、怪異の弱体化の方法が確立され村内のトラブルの対処にあまり労力を割かなくともよくなったことにより、国から秘密裏に出される全国各地の怪異の対処依頼も引き受けるように。

巫津真家が出す巨額の村の運営資金はここから出ている。

この仕事は極秘で行われており、村内で怪異に関する事件が起こらなくなった現在、村人たちも巫津真家と怪異の関係性はただの伝説だと認識している。

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