ヒーローと甘々。その１８。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】 (ページ7)

今日:45 hit、昨日:18 hit、合計:52,049 hit

✿蕩ける思考。　ディケイド【門矢士＆海東大樹】ページ7

✿スズ様リクエスト✿

Aサイド

誰かの手が私のおでこを触ってる。

そんな事に気が付いて、私は目を開けた。

心配そうに私を見つめて手を伸ばして来ていたのは、海東大樹くんだった。

海東「大丈夫かい？」

『海東くん…？』

何故彼が私の家に居るのか不思議に思っていると、その疑問に気が付いたかの様に海東くんは言った。

海東「昨日の夜、君に会いに来たら倒れていたんだよ。玄関は開いていたから、入らせて貰った」

海東くんはそう言ってにこりと微笑む。

海東くんによると、ここまで運んでくれただけで無く、バイト先や友達に連絡しておいてくれたそうだ。

海東「お粥でも食べる？」

海東くんがそう言って立った時、玄関の方から音がした。

不審者だろうかなんて怯えていると、入って来たのは意外な人物で。

『門矢くん………！？』

海東「何で君がここに来たのかな」

門矢士くんだった。

いつもより慌てている様子でこちらを見ている。

士「ナツミカンから聞いたんだ。こいつが体調不良だとな。だから看病しに来た」

門矢くんも海東くんと同じく、と言う事らしい。

海東「もう僕がやるべき事をしてしまったから君は必要無いよ。ほら帰ってくれたまえ」

士「お前今から飯作るんだろ？じゃあその間俺はAの側に居てやれば良い」

海東「そこまで言うなら君が家事をしてくれないかな」

２人はそんな事を言いながら揉め始める。

何で２人が喧嘩になるかは分からないけど、取り敢えず止めないと不味い。

『ふ、２人とも止めよう………！？』

私がそう言うと、２人は直ぐに喧嘩を止めくれた。

士「煩かったか？悪いな」

海東「ごめんね、大声出して」

『ううん、それは大丈夫なんだけど、どうして２人が揉めてるの？』

私がふと気になった事を聞くと、２人は声を揃えた。

士/海東「「Aが好きだから」」

『………え？』

２人の言いたい事が分からない。

『どーゆー事？』

思った事を口にすると、いきなり２人は私の両頬にキスをした。

顔に熱が集まる。

驚いていれば２人は微笑んでこちらを見つめた。

恥ずかしくて２人の顔が見れず、私は布団の中へと潜り込んで目を閉じる。

私はどうしたら良いのだろう。

もしかしたらこれは全部夢だったりして。

私が見てる幻覚なのかも知れない。

でもそれならそれで、もう暫く、この夢に溺れていたい。

リクエストありがとうございました✨