ヒーローと甘々。その１８。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿潜入。　エグゼイド【檀黎斗】 ページ48

✿ゆずる様リクエスト✿

ＮＯサイド

ポッピー「新しいゲームのガシャットと、そのプログラムの資料を探して欲しい！」

小型イヤホンから、そんなポッピーピポパポの声がする。

Aは分かった、と伝えてゲンムコーポレーションの社長室へと向かった。

Aはゲンムコーポレーションの社員だ。

しかし、裏ではＣＲと繋がっている。

全てはバグスターウイルスに関する情報入手と、ゲンムコーポレーションの陰謀を止める為。

現在、社長室は無人だ。

何故なら会議があるとか何とかで、檀黎斗社長はそちらに居るからである。

Aは手当り次第にガシャットと資料を探した。

すると、案外分かり易い所に置いてあり、直ぐに見付けられた。

それを手にすると、社長室から出ようと試みる。

しかし、ドアの向こうに薄っすら人影が見えた。

規則正しく足音が鳴り響く。

黎斗の物だ。

生憎この社長室にはドアが１つしか無い。

今出れば、完全にバレてしまう。

隠れられる場所が無いかとAは必死に辺りを見回し、デスクの下に隠れる事にした。

ここならドア側からは見えないし、デスクの下を覗き込まない限りはバレないだろう。

黎斗は社長室に入ると、そのまま椅子に座った。

バレていない様で、Aはホッと安堵の息を吐く。

すると楽しそうな黎斗の声がした。

黎斗「何をしているのかな、Aくん」

『く、黎斗社長………！！！』

黎斗に見つめられ、Aは苦笑を浮かべる。

『いやぁ、お借りしていたボールペンを返そうと思ったら机の下に落としちゃって』

黎斗「君にボールペンを貸した覚えは無いし、第一それならそこにずっと居る理由は無いだろう。既にバレているよ、君の行動はね」

そう言われて、Aは絶望した。

最悪だ。

デスクの下から出た瞬間、持っていた資料とガシャットが落ちる。

『ごめんポッピー、私もうダメだ』

それだけを報告して、黎斗を見据える。

こうなったらもう何をされても可笑しくない。

覚悟をして彼の方を向くと、いきなりこちらに手が伸びて来た。

そっと頬に触れられ、そのまま唇が重なる。

どんどん激しさを増すそれは、Aを混乱させた。

『い、一体何を………』

黎斗「君にはそれ相応の仕打ちをしなければいけないからね。たっぷり楽しませて貰うよ」

小型イヤホンから聞こえるポッピーの声は、甘い吐息に掻き消された。






リクエストありがとうございました✨

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