ヒーローと甘々。その１８。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】 (ページ44)

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後ろ姿。　タイムレンジャー【シオン】ページ44

ＮＯサイド

『あれっ、シオンくんだ！やっほ〜！』

ある日、街中でシオンはそんな声を耳にした。

振り向けば仲の良い女の子、Aの姿が。

シオン「Aさん。こんにちは。よくこの人混みで僕が分かりましたね！」

シオンがそう言うと、Aは小さく笑った。

『シオンくんの髪色目立つし、遠くからでも直ぐ分かるよ！』

Aの言葉にシオンは確かに、と思った。

ずっと普通の事として生活していたが、よく考えれば緑髪は珍しい。

だから分かり易いのだろう。

そこで、シオンはふと思った。

緑色で無くなれば彼女は自分に気付いてくれなくなるのか、と。

その数日後、シオンは髪を金色に染めた。

そしてAがよく居る通りを適当にブラブラする。

すると、後ろから声がした。

『やっほ、シオンくん！』

シオン「Aさん！！！」

つい大きな声で返事をしてしまう。

普通に気付いて貰えた事がとても嬉しかった。

シオン「金髪にしてみたんですけど………。僕だって直ぐ分かりました？」

『うん！最初緑髪じゃなくてびっくりしたけど、シオンだなって分かったよ！』

Aがにこりと笑うので、シオンは興味本位で尋ねた。

シオン「緑髪が目立つから見付けられたとか言ってましたけど、今日分かったのは偶然ですか？」

『………私、シオンくんがどれだけイメチェンしたって、分かる自信があるよ』

Aはそう言って小さく微笑んだ。

シオン「そうなんですか？」

『好きな人の後ろ姿、見間違える訳無いもん』

Aの言葉に、シオンはどきりとする。

でもそれから、太陽の様に明るく微笑んで言った。

シオン「好きって僕をですか？嬉しいです！僕もAさんが大好きですよ！愛してます！」

シオンがいつも通りのテンションでそう笑うので、Aは口を開く。

『シオンくん、私が言う好きの意味、分かってる？』

するとシオンは大きく頷いてからAにキスをした。

シオン「こう言う事ですよね？僕だってちゃんと理解して言ってますから！」

シオンはそう言うと、嬉しそうに歩き始めた。

それから立ち止まってAに言う。

シオン「ほら〜、早く行きましょう！」

またルンルンと足を進めるシオン。

その後ろ姿は、いつもの可愛さに加えていつも以上の逞しさを感じた。

でもやはりあどけなさの残る彼の後ろ姿は、とっても好きだ。

シオンくん可愛過ぎるぞ〜〜〜！！！
皆タイムレンジャー見よ〜！！！