ヒーローと甘々。その１８。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿例え見た目が同じでも。　セイバー【マスターロゴス】＆シンケンジャー【梅森源太】 ページ18

✿錫音様リクエスト✿

ＮＯサイド

Aが帰宅した時、異様な光景が目に飛び込んで来た。

彼氏である梅森源太が、本を読んでいたのだ。

普段は寿司ばかり握っていて、明るい、あの源太が真面目に本を読んでいる。

しかも、難しそうな、文字の小さい分厚い本。

何があったのか、と思いながらAは源太に尋ねた。

『ただいま。ね、ねえいきなり本なんてどうしたの？』

すると源太は顔を上げて言う。

源太「お帰り！そうそう、ちょっと前にAちゃんに頼まれてレンタル本を返しに行った事あっただろ？」

そんな事を源太に言われ、Aは記憶を辿り、頷いた。

『１か月位前の事だったっけ』

源太「その本屋で、俺に顔がめちゃめちゃ似てるマスターロゴスとか言う奴に会ったんだよ」

『そっくりさんって事？』

源太「ああ」

そこから源太の話によるとこうだった。

昨日、ロゴスと会った時に言われたそうなのだ。

“顔が良くてもそんなへらへらとしていたら彼女に呆れられる”と。

そこで、ロゴスからのアドバイスとして本を読めと言われたそうな。

それを健気に実行した結果のこれらしい。

Aは全てを理解し、源太に言う。

『ねえ、そのマスターロゴス？って人と連絡取れる？』

それから翌日。

Aと源太は、近所のカフェでロゴスと待ち合わせをした。

ロゴス「ええと、初めまして。貴方が源太くんの彼女ですか？」

『そうです。いつも源太くんがお世話になってます』

テンプレ的な挨拶を済ませると、ロゴスは言う。

ロゴス「それで、話とは？」

『源太くんに本を読めと促したのは貴方ですよね』

するとロゴスは頷く。

『すみませんが、私はへらへらしててもお寿司ばっかり握ってても、源太くんが好きなので。勝手に変な口出ししないで下さい』

源太「い、いきなり何だよ照れる！！！」

Aの言葉に源太はへらりと笑う。

一方ロゴスは真面目な顔。

ロゴス「なるほど。つまり貴方は内面も見られる良き性格の方だ」

『はい？』

Aがきょとん、とするとロゴスは彼女の顎を持ち上げる。

源太「お、お前何してんだ！」

ロゴス「貴方は、私が源太くんと同じ顔だからと言って、靡かないんですよね？じゃあ、本気で狙いに行っても良いですか？」

そんな宣言をされ、頭が混乱する。

どうやら何故か、ロゴスが本気になってしまったらしい。

絶対に靡かない。

その決心が、心を揺さぶった。





リクエストありがとうございました✨

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