ヒーローと甘々。その１８。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】 (ページ14)

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何回振られたって。　５５５【海堂直也】ページ14

彼との出会いは、親友の長田結花と久々に遊んだ時だった。

ぱったりと学校に来なくなってしまった結花を心配したAは、お菓子を持って彼女の元を訪れた。

部屋に上げて貰うと、そこには見知らぬ男が１人。

『え、ゆ、結花、あの人誰！？彼氏！？』

結花「ち、違います！色々あっていつもはもう１人、木場さんって人と３人で暮らしてるの」

結花は彼＿＿＿海堂直也の事を簡潔に紹介した。

『えっと海堂…さん？マカロン持って来たので良ければご一緒にどうですか？』

すると海堂は鏡から顔を上げて笑う。

海堂「マカロン？Aちゃん君、センス良いね☆そしてとっても可愛いじゃん？」

初対面でいきなりこんな事を言われたのを皮切りに、Aは海堂に目を付けられてしまった。

それからは毎日告白のオンパレード。

バラの花束を持って来たり、ラブレターが届いたり、窓の外から話し掛けて来たり、もう散々である。

そんな事が続くので、Aの中での海堂はチャラ男と言う認定だ。

結花は良い人だよ、と言うけれどAには理解出来無い。

ぶっちゃけ何のお構いも無しに家に来たり、“Aちゃん愛してる”とか書かれたパネルを道端で広げられても迷惑以外の何者でも無く。

そんな日々が長々と続き、とうとう１年を迎えた。

その日、Aは“どうせまた来るんだろうなぁ”なんて考えていた。

すると予想通りに玄関チャイムが鳴り。

開けると勿論海堂が立っていた。

『………また来たの？』

海堂「俺、Aちゃんが好きです！だから、俺と付き合って下さい！」

そう言って、いつに無く真面目な面持ちでお辞儀するから、Aは断ろうに言葉が出なかった。

断りたいのに何も言えなくて、Aは視線を逸らす。

ちょっとだけ、付き合っても良いかもとか思ってしまった。

１年と言う年月はこんなにも簡単に人を変えてしまうのか。

しかし、ここであっさり了承するのも悔しい。

だからAは口を開いた。

『………あと５年、告白続けてくれるなら考えても良いけど』

海堂「え、ご、５年！？」

驚く海堂に、Aは笑いながら聞く。

『あれ、もしかしてそこまで本気にはしてくれてなかった？なら断るよ？』

すると海堂は真っ赤な顔を綻ばせる。

海堂「そんなの楽勝だって！だから、覚悟しといてよな？」

海堂さん、最初はやばい奴って思ってたけど普通にめちゃめちゃ好きです。
もっと供給頂戴！！！！！