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『………』

少女が一人、呪霊に首を絞められ、殺されそうになっている。おとぎ話のように、そんな彼女を助ける者はいない。

やがて、呪霊は彼女を持ち上げ、その大きな口へ運ぼうとした時だ、


『………あはっ』


その少女の口が、心底楽しそうに嗤った。


次の瞬間、少女の首を絞めていた呪霊の腕が粉々に粉砕されていた。

「ぁ、い、い、ぁ、」


『…ん?おや、今ので消せたのは腕だけ、ですか…わたくしも弱くなったものですね…』

先ほどとは雰囲気が全く違う少女は、首をさすりゆっくりと呪霊に歩み寄る。
雰囲気だけではない、その声音さえも少女が発しているとは考えがたいほど、低い


呪霊は、その彼女を見て一目散に逃げ出す。
それを見た少女は、ぱちぱちと目を瞬かせた後、


『あっは、鬼ごっこですか?いいですねぇ、わたくし、子供と遊ぶの大好きなんです!』


そう叫び、呪霊に向かって地面を一蹴り、


『…おや?』

しようとした時だった。

「玉犬!」


少女の背後に現れた、二頭の犬。
玉犬は、穢れの存在である少女を殺そうと襲うが、



『まあ、可愛い動物ですこと!

ほーら、よしよし、こっちにおいで!!』


少女は笑顔で、玉犬に向かって手を差し出す。
勿論、そんなことで玉犬たちの気が緩むこともなく口を目いっぱいあけ、腕を食いちぎろうと襲いかかる。

ザシュッ


「っ、うそ…だろっ…!?」

玉犬の主である男が、息を飲む。

それもそのはず、少女を襲った玉犬達は真っ二つに引き裂かれ無残に地面に転がっていた。



それも、少女が何か手を下したわけでもない。ただ、少女に触れる寸前、なにか、によって真っ二つに切り裂かれた


『残念…わたくしは戯れたかっただけなのに…どうしてこうも嫌われてしまうのでしょうか。



ねぇ、呪術師さん?』


少女は呪術師の男、伏黒を見て優しげな笑みを浮かべた

 
 

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マリイ - 「夢主が宿儺様を(悠仁みたいに)食べた」設定と「夢主が呪霊を式神にする(式神にする呪霊は花御で)」設定見たいです (2021年1月4日 15時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます!!頑張りますー!!!! (2020年11月26日 12時) (レス) id: af85f8939e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください! (2020年11月26日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます!自分も何も知らないでいきなり飛ばされる系が好きです!まだ始めですが頑張ります―! (2020年11月23日 16時) (レス) id: fcc3212c03 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - こういう系大好きです!主人公が知らない世界に来て「え?どこここ?」みたいな展開が好きです!今後も頑張ってください! (2020年11月23日 14時) (レス) id: 890ce0fcb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月23日 12時

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