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『はぁっ、はぁ……っ、くそ、いねぇ……』


雨の降る外に戻ってくるが、そこに伏黒や宿儺の姿はなかった。

寮の中は、やはりあの特級呪霊が原因で入り組んだ構造になっていたらしく、すんなりと外に出てくることはできた。


ドォン!


その時、この少年院とは少し離れたところから建物が崩壊する音が聞こえてくる。


『あんなところ、走ったら間に合わねぇよ…っ、なあ幎!いねぇのかよ!!』

『なんです?』


『って、いるのかよ!なんでさっきは…いや、今はそんなことより、宿儺と伏黒たちが戦ってる!
そこまで連れて行ってくれねぇか!』

『連れて行くだけでよろしいのです?』

『あいつ、多分今は私のことは殺すつもりはねぇと思うんだ。…それに、宿儺とお前が戦ったら中にいる虎杖が死ぬ可能性だってある。

だから、頼む』



『承知いたしました』


どくん
 
 
 


 
 

『っ、は!』


「お、A!」

一つ瞬きをした程度。
そんな短時間で私の意識は引き戻され、見たことない場所に立っていた


そこには、宿儺と戦ったであろう、ぼろぼろの伏黒と心臓部がぽっかり空いた虎杖がいた
虎杖の体の紋様はすでに消えていた。


『いた、どり…それ、』

「あー…悪い、そろそろみたいだわ」

ぼたぼた、と虎杖の口と心臓部から大量の血があふれ出す


「伏黒もAも釘崎も、五条先生は…心配いらねぇか」


ふらっと、前に倒れかける虎杖を咄嗟に支える


「長生きしろよ」


虎杖の肌は暖かい。人が持つぬくもりは、今もなお残っている。


『………』


なんで、こんなにも暖かいのに、虎杖は。

どうして、



「A」

酷い負傷を負っている伏黒が、私の肩に手を置く


「帰るぞ」

『………うん』




―――その日、私たちは仲間を一人失った。

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マリイ - 「夢主が宿儺様を(悠仁みたいに)食べた」設定と「夢主が呪霊を式神にする(式神にする呪霊は花御で)」設定見たいです (2021年1月4日 15時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます!!頑張りますー!!!! (2020年11月26日 12時) (レス) id: af85f8939e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください! (2020年11月26日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます!自分も何も知らないでいきなり飛ばされる系が好きです!まだ始めですが頑張ります―! (2020年11月23日 16時) (レス) id: fcc3212c03 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - こういう系大好きです!主人公が知らない世界に来て「え?どこここ?」みたいな展開が好きです!今後も頑張ってください! (2020年11月23日 14時) (レス) id: 890ce0fcb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月23日 12時

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