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主人公side
あれから14年。
この14年、優しい母と厳しくも偉大な父、そしてかわいい兄と幸せな日々を過ごしていた…。
ってなればよかったけどね。
西暦2015年
『シンジーつながったー?』
「ううん、だめ。…まいったなぁ、こんな状況で人と待ち合わせだなんて」
『まあしばらく待ってれば来ると思うし、のんびり待と〜』
「Aはちょっと気楽すぎるよ…」
そういいシンジは先日家に届いた封筒を開け、待合人である女性―葛城ミサトの写真を眺める。
「待合場所は二駅先なのに、電車も電話も使えない…しょうがない、歩こう」
『こんな暑い中無理だよー…死ぬ…』
シンジは本当に二駅先の駅まで歩くらしく、てくてくと歩いていく。
私はその後ろ姿から目を離し、あたりを見つめる
誰もいない。駅なのに。都市なのに。
響いているのは甲高い緊急警報の音と、シェルターに速やかに逃げろというアナウンスの声
そう、この状況を見ていただければわかるだろう。
私は今、エヴァンゲリオン第一話の世界にいる
この14年いろんなことがあったけれど、とうとうこの日を迎えた。
エヴァンゲリオンにとうとう乗れるという高揚した気持ちと、この後父さん…ゲンドウに会わないといけないことへの嫌気。
第三者としてシンジを見てた時はかわいそうとしか思わなかったけど、当事者になると思った以上に嫌になる。
なんて身勝手な父親なんだ
「A!」
その時、先ほどまで歩いていたはずのシンジが何故か焦った顔をしながら戻ってくる
『どうかしたの?』
「どうかしたのじゃないよ!早く逃げないと!!」
逃げる?
ふと視線をあげると、ビルとビルの間からこちらをじーっと見つめる巨大な怪物…
使徒が佇んでいた
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**雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂) - おもしろくてとてもすきです!「わーでっかい使徒だぁ」ってもしかして…!?!!(( (2022年2月14日 2時) (レス) @page9 id: d23b4dd949 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - さらわさん» おお!ここにも仲間が!いいですよねー、ありがとうございます! (2020年5月15日 12時) (レス) id: af85f8939e (このIDを非表示/違反報告)
さらわ(プロフ) - 引っ張りゲームのせいで今更ハマってしまったの全く同じです笑おまけにあbまで配信してて、名作ですよね!更新頑張ってください!! (2020年5月14日 23時) (レス) id: 62d360a22c (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - リサさん» リサさんありがとうございます!!めちゃくちゃうれしいです!!!頑張ります!!!!!!!! (2020年5月11日 21時) (レス) id: 5c5f498b44 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!これから更新頑張ってください! (2020年5月11日 15時) (レス) id: bb331808a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白 | 作成日時:2020年5月7日 0時