一番行きたくない世界って言ったらその世界に連れてかれました 【エヴァンゲリオン】

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「シンジ、A。私が今から言うことをよく聞け。
これらにはおまえたちが乗り、そして二人で使徒と戦え」

「な…」

シンジが言葉を失う中、ミサトさんが声を上げる

「待ってください司令！レイでさえエヴァとシンクロするのに7か月かかったんですよ！
今日来たこの子たちにはとても…それに、改・初号機なんて起動実験さえしたことがないんです！」

「座っていればいい、それ以上は望まん」

「しかし、」


「葛城一尉。他に、手があるというの？」

リツコさんの言葉にミサトさんは黙ってしまう。

「……父さん、僕とAがこれに乗って戦えっていうの…？あんな化物と…」

「そうだ」


「いやだよそんなの！なんだよ今更！！父さんは…僕が、僕たちが必要ないんじゃなかったの！？」

「必要だから呼んだまでだ」

「…なんで僕たちなんだよ…」

「他の人間には無理だからな」

「そんなの無理だよ…見たことも聞いたこともないのにできるわけないよ！」

「説明を受けろ」

「っそんな…できっこないよ…こんなの、乗れるわけないよぉ！！」


　
「乗るなら早くしろ。でなければ、帰れ」


必死のシンジの言葉にも、ゲンドウは冷たく返す。
そこに、父親としての感情とかそういうものは一切ない

シンジはゲンドウの冷たい言葉に俯く。


「………そうか。
ならばA、お前はどうする」

『え？』

いきなり話を振られ、変な声が出る。
ついシンジとあいつの会話に夢中になってたけど、そうか。私も乗るんだった

「答えろ。乗るか、そいつと一緒に帰るか」

この後の展開は知っている。
ゲンドウがレイとシンジを鉢合わせて、どうあってもシンジはエヴァに乗ることになるだろう

…ならば、どうせ戦うのならシンジに負担が大きくならないよう、私も戦う

『わかった、乗るよ』

「A…！」


『でも、父さんに従ったわけじゃない。私は、私の意思でエヴァに乗るから』

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