鎖と殺意の約束【殺戮の天使】 (ページ3)

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Story 3 ページ3

悪い子に対したこと。そして、それだけじゃない。もう一つのことにも笑っていた

その笑う視線の先には、
＿＿＿ダニエル・ディケンズの姿
彼も彼女と同類だ。

彼もまた、計り知れない狂気を持ち合わせている。

「……相変わらず、悪趣味な画像だこと」

覗き込むのは薄暗いこの部屋を照らす唯一のモノ、そこには

「目の画像が…たくさん…」
そう、たくさんの目だ。ただの目だけじゃない、例えば取る方法とか保管とかそんな実用的な画像もある。
普通に見ても気味が悪いだけのそれの意味を知れば、どのような顔をするか直ぐに考えつく。

絶望、虚無感、恐怖に駆られて呼吸すらままならず………

「おっと、モニターの光は目を悪くするよ。特にA、君には何度も言ったじゃないか」

Aと少女の目の前に手をかざされて、その手の主は優しく見える微笑みを浮かべる。普通に感じるはずのそれに

彼女はゾクりとした寒気を感じ背筋を震わせた。……記憶の片隅にある光景を思い出したからだ

ここに来てから何度か見たことがある、その光景

目を手で抉るその光景

……だが、それを見た時彼女は普通だった。

そう、普通だった。
一般人が見れば足が震え、声が出なくなり、嫌な汗や吐き気が出てくるであろう光景を目の前に

いつも通り、表情を崩さず
なにかおかしいことがあるか、とでも言うように興味なさげに

あくまで、いつも通りの普通だったのだ。
知っているからこそ、だったのかもしれない。ここのビルでは当たり前のことなんだ、そう思ってたから、イカれた奴らがいるって分かっていたからかもしれない。けれども

それを受け入れられる彼女もなかなかイカれてると言えるだろう。