零れる ページ15
そう言って着いたのは自宅。
話をするには一番最適だからだ。
そして、不破さんは直球に疑問を聞い
てきた。
不破「んで、話って何かな？」
加賀美「私が虐待されていたという話は………__________本当です。」
そう言うと、不破さんは目を見開き、何かを考えるような顔になった。
気まずく、思わず顔をうつむかせていると、彼の方から泣きじゃくるような音が聞こえた。
不破さんを見ると、頬には輝く雫が見えた。
不破「………っ………そっか、そっかぁ…………」
涙を拭い、彼の涙で濡れ、輝く瞳と視線が絡み合う。
そして彼は、太陽のような笑顔を見せた。
加賀美「えっ……………どうして………？」
困惑した表情になったのを自覚すると、彼は声を上げ笑い出した。
不破「よかった………加賀美君からホントの事、聞けて。」
加賀美「あ……………」
そうだ、彼は気付いていたのだろう。
抱えきれない真実を、一人で抱え込んで、悩んで、苦しんでいる事を。
不破「俺は、加賀美君の、…………友達なんだから。お悩み相談くらいは聞くよ？」
何かが自分の中で、決壊するのが分かった。
加賀美「……こ、怖かった……何度も何度も…っ……だけどっ……誰にも言えなくて……」
泣きじゃくる自分を不破さんは優しく寄り添ってくれていた。
涙がずっと零れた。
声が枯れるまで泣き叫んだ。
黛さんのような友人が隣にいた。
あの時かかった呪いが、
解かれた、気がした。
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名無し - はじめまして、コメント失礼します。設定タグをご本人様の名前含め、検索除けタグのみに変更お願いします。デリケートな界隈なので対応のほどよろしくお願いします。変更終わりましたらコメントの方は消していただいて構いません。長文失礼しました。 (2022年5月8日 19時) (
レス) id: 2518b8b23d (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 金木犀さん» ありがとうございます！！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年3月14日 15時) (レス) id: 5f3e56882d (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - すっごい好きです！更新たのしみにしてます (2022年1月29日 11時) (レス) @page12 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルカ【遼花】 | 作成日時：2021年11月28日 13時
