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Aside

私はある日勇気を出して言いました

「ルカちゃん、充電器知らない？」

瑠夏「あっ、すみません！勝手に借りちゃったんですけど…なくしちゃって、私よく物を置き忘れるんです」

「次持っていく時は声かけてね」

「ルカちゃん、洗濯物はこのカゴに入れてね」

ルカ「はい」

まぁ、それっきりですけど

．

亜嵐「人がよすぎる、もっと強く言わないと。てか勇気じゃねえし。」

「でもルカちゃん凄いんだよ!!」

亜嵐「それとこれとは別」

幼なじみの亜嵐くん、職業は有名人

「言えないじゃん、私……」

亜嵐「Aそういうとこあるもんね、意味不明」

「とにかくハイスペックなんですよ……彼女」

亜嵐「ダンス留学もしてたくらいだしね」

「初耳」

亜嵐「言ってないのかぁ、好感度上がる」

「もうだって、見たことある?!キレが、」

亜嵐「凄いよね」

「だから言えない」

亜嵐「どんくさいしなA」

亜嵐「なにそのテーピング、どうやったら手にテーピング巻く羽目になんの？笑」

「自分の汗で滑って転ぶ」

亜嵐「はずかしっ」

「居残りだから恥ずかしくないですぅ」

「足も巻いてるよ、見る？見たい？」

亜嵐「食事中だぞコラ」

EXILEさんに憧れたわけでもなく、
E-girlsさんに憧れたわけでもなく

亜嵐くんに憧れて続けたダンス

「亜嵐くん優しいのか優しくないのかわかんないね」

亜嵐「優しいでしょ」

亜嵐「てか樹に言ってもらえばいいじゃん」

「…細かい女と思われたくないじゃん？」

亜嵐「相変わらず大好きだねえ樹」

「嫉妬しないで！」

亜嵐「調子に乗るなよ」

その日亜嵐くんのインスタグラムには、いつの間に撮ったのか私の顔がブレてる意味不明な写真に

#幼なじみ
#俺のことを永遠にナメてる
#自分の汗でコケる人
#よく言えば努力家
#笑