Only One (ページ49)

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Aside

全員とちゃんと話せてないまま、その日は来ました

「対14」

慎「……翔平さん」

「でも13」

あいにく地球というのは弱者は負ける世界らしく

そしてルカちゃん抜きでの会議になる

LIKIYA「みんな揃ったね」

陣「じゃあさっそく本題やけど……」

と始まった会議

ルカちゃんに残って欲しい人だっているのに
一緒にはやっていけないなんて私が言うのは正しいことだろうか

ルカちゃんよりも、残すか残さないか話し合う対象なのはもしかしたら私かもしれない

いっちゃんは？ルカちゃんのこと好きなのに
傷ついたりしないだろうか

正直な意見を言って、また嫌われたりしないだろうか

樹「……A、笑」

ぐるぐる考えてると、横に座るいっちゃんに呼ばれてるのに気づいた

樹「そんなガチガチにならなくても笑」

樹「知らない人の前じゃないんだし」

力の抜き方、どうやるんだっけ

樹「朝メシ食った？」

こんな時に、小声で聞くほどのことなのか

「あ、忘れた」

樹「なんで笑」

「寝坊しそうだった」

樹「こんな日に？」

「こんな日に笑」

そんな会話だけで力が抜けた、いっちゃん凄い

陣「Aは？3ヶ月どうやった？」

いつも寝る時に思うことがある

「プラスになると思います、グループにとって」

「だけど一緒に生活するってなったらもうムリです」

「でもどうせ寮生活も少しの間だから我慢はできます」

「加入したから仲良くできるかって言われたらわかりません」

「というかたぶん私がいるとルカちゃん入ってくれないです」

常に置いてけぼりなところは置いてけぼりで

追い抜く時は周り見えないまま突っ走って

いつもひとりなんじゃないかと思う

よくわからないけど寝る前は少しさみしい

「ルカちゃんのスペックの方が高いのは事実なので、皆さんにお任せします」

少しさみしい