Only One

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樹side









生放送が終わった直後、倒れたAは









亜嵐「樹」


樹「あ、お疲れさまです」


亜嵐「代わるよ、寝てるだけだし笑」









起きて最初に目に入るのが俺っていうのも困るだろうし、目が覚める時までいるつもりもなかった









樹「すみません」









パイプイスから立ち上がって、帰るわけでもなく自販機まで行って、亜嵐さんの分のコーヒーを買って戻った









まだ寝てると思い、そっとドアを開けたら









「え〜、亜嵐くんかぁ」









カーテンのおかげでAからこっちの方は見えてなかった









亜嵐「喜べ」





「展開的にはさ、起きたらいっちゃんとかいてさ、いい感じにさ」




「仲直り〜、じゃないけど」




「ケンカもしてないけど」




「そんないい展開に……」




亜嵐「……あんだけ寝といて、起きたらよく喋ること」









たぶん、これ以上亜嵐さんに心配させないためだろうなと思った









亜嵐「良かったね、変な病気とか心配してたけどただの疲労で」





「違うんだよ！」




「生放送終わったらね、一気に、こう、安心したっていうか、力が抜けたんだよ！」




亜嵐「んで、まる2日寝て。」




「そんなに寝たつもりなかったんだけどなぁ」




亜嵐「たぶんメンバーみんな来たんじゃない？」




「そっかぁ」





亜嵐「まこっちゃんはHIROさんに本気で怒られますようにって手合わせてたよ、寝てるAの横で。笑」





「あの弟と来たらっ、」





亜嵐「樹は毎日来てたっぽい、言うて2日だけど」





「亜嵐くん!!やめてよ!!」





亜嵐「は？笑」





「もっと好きになるでしょ!!」









小声だけど、丸聞こえ、ごめん









「振ったのに、もっと好きとか変でしょ!!」





亜嵐「変」





「だからその話終わり！でもありがとう！イケメン！」




亜嵐「珍しい、褒められた」





「あ、いっちゃんがね」









全部聞いて、なんかごめん
入るタイミングも無くなったし









亜嵐「飲み物は？」





「お茶」




亜嵐「少々お待ちを」









Aの飲み物を買うために、亜嵐さんが病室を出ることになってようやく









亜嵐「………あ〜笑」





樹「……笑」









亜嵐(聞かなかったことに)

樹(そうするつもりです笑)

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