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樹side

健太「…ない、あれはダメ、さすがのAでもダメ」

陣「ルカも泣きやめ～笑」

健太「樹！ほら！慰めて！」

健太さんに言われるがままとりあえず横に座ってたりしたけどAの方が気になって

慎「でもルカさんも悪いですよ」

慎「Aはお世話係じゃない」

龍「いま言わなくてもいいでしょ」

『努力でどうにかしようとしてる時期が、1番辛い』

樹「やっぱり行ってきます」

心配していたAは、結局1人で2人分の洗濯をやってた

樹「A」

「………ごめんなさい笑」

樹「謝んなくていいから」

泣きそうな顔で
でも笑ってるAは

「わたし、あのこ、とでいっぱいいっな、っ」

また上手く伝えられずに苦しそうにする彼女を撫でて慰めることだって、抱きしめることだってやろうと思えばできた

でもあの日、別れを切り出されてから
拒絶されるのが怖くなって

「でも、もう落ち着いた」

「いっちゃん、私みんなには絶対言わないよ」

「まこっちゃんはしょうがなかったけど」

樹「…Aの好きなようにしたらいいと思う」

「小さいことにイライラしてる暇ない」

「前なら見て見ぬふりだってできた」

努力じゃどうにもならない
それがまだ理解できないのか
受け入れたくないのか

「ま、今日のことなんか寝たら忘れるけど～笑」

「あとあの話は考えてくれましたか」

樹「別れたい理由は」

「私がいっちゃんならもっとちゃんとした人とお付き合いしたい」

「優しいイケメンって言う超モテポイントを有意義に使いたい」

「な？笑」

樹「飾りで付き合ってんの？」

「いっちゃんの飾りになるなんかめっそうもないね」

樹「……そういうの1番嫌い」

わざと言ってるってわかってても

Aが自分で自分をけなす発言だけはずっと嫌いだった

「だから言ってるのに」