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樹side

陣「A！！！！」

帰るなり大声でAを呼ぶ陣さん

壱馬「彼女やろ、止めたれや笑」

樹「連絡ひとつよこさないAが悪いっす」

慎「陣さん頭に響くんでやめてください」

慎「うるさいです笑」

陣「……言うよね」

まこっちゃんしか出てこなかったけど

樹「Aは？」

慎「寝てます、僕のベッドで」

「「「……………………。」」」

慎「いや、皆さんがご想像するような事は何も。」

樹「当たり前」

慎「Aの方が悪化して看病する側になっただけです」

慎「ってことでどうぞ」

周りからの「行けよ」みたいな視線を感じてまこっちゃんの部屋に行くの変な感じ

樹「…………はぁ笑」

よくもまあ、他の男のベッドでぐっすりと

樹「A」

熱で少し汗をかいてるAを呼ぶと、ゆっくりと目が開いて

「……おかえりぃ…笑」

トロンとした目で笑ってる
まだ寝ぼけてるんだと思う

樹「眠い？」

「いっ、ちゃん……ん笑」

樹「ん？笑」

「…別れ、」

いったいどんな楽しい夢を見てるんだろうか

「…そ、こ…………紙、」

「なんの紙？」って聞く前に、また寝てしまった

とりあえず周りを見渡せば、紙といえば机の上の物しかなくて手に取った

樹「………笑えない」

夢でも現実でも全然楽しくない

北人「あ、A大丈夫だった？」

樹「死んだように寝てます笑」

健太「えーっ、Aまだ寝んの？」

健太「シューズ！！！！」

RIKU「どしたのそれ」

健太「Aのリハで履いてるやつ、使いすぎてそこがペラッペラになってたんで」

健太「買ってあげました」

海青「Aはものを大切にする度が過ぎてますからね」

健太「もう穴があく寸前まで来てた」

北人「早く良くなればいいね」

樹「ですね笑」

手の中でグシャグシャになった紙きれ

なんでこんな紙切れに邪魔されなきゃいけないんだろう