ALL DAY 2

▽ ページ33

Aside









「壱馬くんは戻らなくてい……」









蓮「イケメンっすね」









壱馬「いやいや、こっちのセリフですよ」









なんなのこのふたり









蓮「このアホ迷惑とかかけてないですか？」









と頭を小突かれる









壱馬「大丈夫ですよ、たまに正気かって思うことはありますけど」









蓮「ですよね、僕もです、すみませんほんと」









「ねぇねぇねぇねぇ」









蓮「友達もいないんですよ」









壱馬「みたいですね、レンくんレンくんレンくんレンくん言ってます」









「いるから友達！」









私を置き去りにしてなにを勝手に盛り上がってるのこの人ら









蓮「やめてよ」









「言ってない！」









壱馬「いーや、言ってる」









ダメだダメだめんどくさい









「帰ろうレンくん今すぐに」





「壱馬くんどうします？」









壱馬「あー……寄るとこある」









「そうですか、じゃあまた後で！」









そこで別れてとりあえず蓮と帰ることに









蓮「おもろ」




「はぁ？笑」




蓮「あの人全然引かないから」






蓮「ちょっと遊んでみただけ」









もう何年も幼なじみやってるけど、未だによく分からないところが多い









蓮「ねえ〜あの人らに彼女でも出来たらどうするつもり？」





「彼女？」





蓮「まさか一生あそこに一緒に住めると思ってる？てかこれ前も言わなかった？」





「人のこと心配してないで彼女でも作れば？」





蓮「そっくりそのまま返す」






「私はほら、みんなや、蓮が悲しむからさっ☆」





蓮「こんな幼なじみイヤ、今から他人のフリしよ」






「なんでそんなに冷たいの」









面倒くさそうな顔をしてポケットに手を突っ込んで、私を置いていく不覚にもイケメン









「待ってよ」









そんな彼と腕を組めば








　





蓮「そんな仲良くないじゃん」









「照れるな照れるな」









うちにもいるなぁツンツンした人、けっこういるなぁ









「一緒に住む？」









蓮「冗談にも程があるぞ」









丁重にお断りするってさ

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