ALL DAY 2

キョリ ページ27

Aside









最近まこつくんが私によく懐いてる





今だって、なぜかまこつくんの足の間に座ってテレビ見てるし









「まこちゃんあなた大丈夫かい」







慎「大丈夫じゃない」









質問の意味わかってんのかこの人







この人が懐くことほど嬉しいことは無いけど









「嬉しいけど苦しい」









慎「んー。」









仕事に行くまでくっついてるし



仕事から帰ってきてもくっついてる









「まこちゃんどうしたのお姉さんに話してごらん」









慎「ライブ」










「ライブ？」









慎「終わったあと変だった、何で」









周りの変化に敏感な末っ子はいろいろよく見てる









「あれはねぇ、変なわけじゃなくて、この人たちやっぱり住む世界が違うなぁってしみじみと感じてたんだよ」









慎「それ嫌。」









「はい？笑」









慎「距離感じたとかそういうの、そういう…」





慎「…………………。」









「ん？」









慎「日本語難しい」









かわいいっっっっっっっ!!









慎「住む世界とか、言われるのはちょっと、かなり嫌。」









ちょっと、かなり、どっちだ？笑









「あらら、まこつくんの方が気にしてた？」









慎「だって一緒にいるじゃん」









「そんなに嫌？」









慎「だって俺らを遠く感じたんでしょ」









「まぁ……あの時は、でもいい意味だよ。輝きすぎてってこと。」









慎「嫌。」









素直で優しい弟。









慎「だから、そう思われないようにしようと思ってるけど、…やり方がわからないから」









「気持ちだけでいいよ、ありがとう笑」









確かにあの時は、みんながかなり遠くにいるように感じて少し寂しくなった









「寂しい？」









慎「うん」









それが自分だけじゃなかったことに少し安心する









「愛してるよまこつ」

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