20杯目 ページ21
もう少しで秋。生ぬるいけれどどこか涼しさを帯びた風が吹く。
不破くんは少し俯きながらポツポツと話し始めた
湊「高校卒業の少し前に親が離婚してさ、父親が借金残していったから母親も最初は仕事してたんだけど鬱になって」
不破くんの声がかすかに震える両手でまるで自分の声と頭をしっかり連動させるようにアイスが入ったカップをしっかり支える。
湊「大学も目指してたんやけど、迷惑かけられんし働くってなって給料がいいから今ホストしてるんよね。 」
「…」
頭が熱くなり手が震える。不破くんがパッと顔を上げごめんごめんと言い口角を上げる
湊「言わずにいなくなってごめんな。言ったらAちゃんに心配かけるかなって思って」
「…気づかなくてごめん」
もっと早く気づければなにか助けられたんじゃないかと思った
湊「いいんよ、しゃーないことやったし。」
「でも、言って欲しかった。」
湊「流石に言いにくいやろ、もう終わったことやし。な？」
「もし、不破くんが言ってくれれば何か変わったかもしれな…」
湊「…俺のために考えてくれてありがとな。」
不破くんは優しく、力強く私を抱き締めた。いつぶりだろうか、
香水と一緒に少しだけ汗が混じる。どれだけ勇気が必要だったか。アイスは溶け、カップごと落としてしまった。
「また、何かあったら言ってよ。」
別れ際にちゃんと目を見て伝えた。一瞬びっくりしたような表情をしてまたゆっくり口角を上げた。
湊「ありがとうAちゃん。」
頭を撫でられる、少し冷えた風と不破くんの熱のこもった手が心地よい。
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うたみ(プロフ) - 同棲〜結婚まで読みたいです！是非よろしくお願いします！！ (2022年10月23日 21時) (
レス) @page26 id: 7e3b691401 (このIDを非表示/違反報告)
蒼衣(プロフ) - 面白いです！！！！！つづき、まってます！！！！！！！！ (2022年10月23日 21時) (レス) @page26 id: 07bd606f9d (このIDを非表示/違反報告)
あいる(プロフ) - ほんとにすみませんちゃんと書いて保存したはずなんですがまた消えてまして…ちょうど半端で申し訳ないです。(^^; (2022年10月14日 17時) (レス) @page20 id: db003ec40d (このIDを非表示/違反報告)
konnpeitoushao(プロフ) - あいるさん» いえいえ！気づいてよかったです。いつも小説楽しませてもらっています。これからも応援してます！ (2022年10月11日 23時) (レス) id: 50b185aaa5 (このIDを非表示/違反報告)
あいる(プロフ) - konnpeitoushaoさん» うわ、ほんとだ汗 先程もう一度更新させていただきました( >_< )教えたくださりありがとうございます！ (2022年10月11日 22時) (レス) id: db003ec40d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2022年9月23日 23時
