私の秘密と病室の大吾くん (ページ8)

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あなたside

A
ふぅ、あっぶなーい。秘密やねんから！
向井
A、もしかして再発したん？
A
え？あれ？知ってて来たんやないの？
向井
俺は月１の検査の日やったからさ。Aがいてもしかしたらとは思ったけど…
A
そうなんだ。ね、康ちゃん。とーまが居らんくなったときどう思った？
向井
俺はとーまにちゃんとお別れできたし覚悟はしてたからなぁ。
A
もし…

もしだよ…？

何も言わずに私がいなくなったら？
向井
う、嘘やろ？！
A
嘘だよw私はだいじょぶ。一回乗り越えてるしさ？早期発見やったから今回もステージは低いしすぐ退院するから。そしたらとーまにとびっきり綺麗なお花持って会いにいこ？
向井
A、約束やからな。
A
うん！康ちゃん！指切りしよ？
向井
言ったな？指きーりげーんまーん嘘ついたらハリセンボンのーばす！ゆびきっ…
A
ん？康ちゃんまって？突っ込みどころが多すぎん？
ハリセンボン？針、千本やって！
のばすんじゃなくて飲ますやから！
内職ちゃうんやからさw
向井
やっとちゃんと笑った。心の底から笑ってるAが好きやで。俺もとーまも。

もちろんさっきの男の子もそうやと思うで。
あの子の前で一回でも心の底から笑ったか？

思いはちゃんと伝えんと後悔するで。

ずっと一緒に居ったはずの俺だってとーまに思ってること全部は言えんかったし。
後からあれ言えばよかったこれも言えんかったって。ほんまは覚悟しとっても信じられへんし、しんどかった。
残す方もしんどいやろうし、残される方もつらい。
A
康ちゃん。お願いがあるんやけど。

向井
おん。頑張りや。