私の秘密と病室の大吾くん (ページ27)

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A7 #24 ページ27

向井side

次の日謙杜は元気になって頑張って検査を受けてくれた。

1泊増えてしまったが謙杜の不安は和らいだらしく同室の子たちとも仲良くなっていた。

とりあえず最終日。

今日は謙杜に検査内容を伝える日。
話を聞いたからって不安がゼロになった訳ちゃうやろし痛い思いをして、
必死に検査に耐えた謙杜ではあるが検査結果を聞くのは不安らしく
同席するご両親が来た途端涙目になっていた。

長尾母
あの、先生…謙杜は？
向井
はっきり申し上げますと…

謙杜は

白血病ではありませんでした！
長尾父
はぁ、安心しました。なんせタメに溜めていうんですもん
向井
すみません、しかし白血病ではありませんでしたが、少し重めの貧血の症状がでていました。
学校で貧血検査したときはすこーしだけで出てはいたんやけど
病院で再検査したときの赤血球の数がすくなかったです。
長尾
だから部活とか体育の後にくらってしたんや…
向井
そうやねん。今のところ入院などはしなくても大丈夫ですがお薬で様子を見てみましょう。
長尾
貧血…はい。
向井
謙杜、お薬なんやけど副作用が出ちゃう人も多いお薬やねん。
気持ちわるくなってまうかもしれないんやけど頑張ってな。
何わともあれ白血病ではありませんでした、
なので今日の午後貧血のお薬を処方して頂いてから退院していただいて大丈夫です。
長尾両親
お世話になりました
長尾
ありがとうございました
向井
おつかれさん。

白血病ではなくて一安心。
せやけど貧血やったからもう少し頑張ってもらわなあかんけど
無事退院が決まり、

ほほえみ貴公子
こと
長尾謙杜くん
は退院していった。