私の秘密と病室の大吾くん (ページ16)

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康二side

あの日、Aはすべてを悟ったように大吾にお別れを告げるように帰った。
あのあとAの病室にいくと
「康ちゃんも、もう来んといて。」
そう言われた。

ほんまは会いたい。
大吾にばらして二人で毎日お見舞いに行きたい。

せやけど、俺は弱いから出来んかった。

末澤
康二！！
向井
誠也くん？
末澤
Aがやばいかも知れん。はやく！
おまえに見守られたら安心して柊真のもとに行けると思うねん。
向井
誠也くん、、
ついてきて！

あのときが大吾とAの最期やとしたら
俺も、
大吾も、
Aも、
みんな後悔する。
そう思った。
２人のために！

向井
大吾！！
西畑
どうしたん？！
向井
はやく、はやく来て！

大吾side

結局あの日からAちゃんは
ほんまにお見舞いにきてくれなくなった。

康ちゃんは相変わらず毎日来てくれるんやけど
Aちゃんにもう会えんくなるかも知れん。

向井
大吾！！
西畑
どうしたん？！
向井
はやく、はやく来て！

意味が分からんかった。
せやけど、焦る康ちゃんに
誠也くん。

なんとなくAちゃんかもしれない。

二人についていくと。

ほんまに数日しか会ってないだけやのに
もっともっと痩せたAちゃん。

A
みんな、ありがと。

そういった瞬間。
嫌な音がなった。

それはAちゃんの最期の告げる音だった。

ﾋﾟｰ！！

Aちゃん、
俺は狂おしいほど貴女が

好きやった。