私の秘密と病室の大吾くん (ページ13)

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あなたside

最近腰と背中が痛い…

これも私の病気の私のステージの症状なのだと
誠也くんは言う。
最近はお薬でどうにかしているけれど、大吾くんとはじめて会ったときと比べると体重は著しく減少している。

食欲がないから減少していくんだと思うけど食べれなくて。

最後、いや最期が迫ってきているのだと実感する毎日。
康ちゃんや大吾くんとお別れは悲しいけど、
１人ぼっちの柊真のところに行けると思ったら不思議と大丈夫な気がする。

大吾くんに会いに行ける機会も減った。
康ちゃんは毎日大吾くんのお見舞いに行っているらしく、私のお見舞いにも来てくれる。
大吾くんには新学期が本格的に始まって忙しいと伝えてくれてるらしい。

もし、私が入院してるって大吾くんに伝えられていたら大吾くんが元気なときは会いにきてくれたのかな。
もし、私も西棟だったら大吾くんが私の病室を見つけてくれたのかな。

なんで、嘘ついちゃったんだろう。
誰も得しないのに。
元気なふりしたって体は正直で、高校なんて行けるわけもないし退院してみんなで遊びに行くことだってできない。

私はわがままだ。
柊真と大吾くんと康ちゃんと４人でみんな健康で出会いたかっと思っている。
みんなが病気だから私はみんなとであった。
ただそれだけだ。

康ちゃんのように退院できる子供もいれば、
柊真のように助からない子供もいる。

大吾くんのように必死に病気と向き合い元気になりたいと願い頑張る子供もいれば、
私のように現実から目を背け諦める子供もいる。

それでも

それでもみんな、生きたいと願う。
明日がくることは当たり前ではない。