拾った理由 ページ7
「とりあえず…すばる、寝とくか?
もうさすがに眠いだろ」
拾ったのが確か2時くらいだから…。
うん。眠いはず。
「……おん」
「んじゃ、俺の部屋使っていーよ。
そこの扉開けて、突き当たりのグレーのドアだから」
「解った、」
ひょこひょこ歩いてぱたん、と扉を閉める。
……結構眠かったんだな。
「………何で、あいつ拾ったん?」
「ん?」
「お前、そんな優しい奴ちゃうやん」
………心外だなぁ。
「よこ、俺にも一応善意ってもんあるんだけどな」
「あっても、めっちゃ少ないやろ」
「うーん…」
まあ、確かに残念ながら俺はそんな優しくないけど。
優しさで言ったらよこの方が高いくらいだ。
「………なぁんか、放っておけなかったんだよなぁ…」
その理由なんて全く解らない。
でも、何故か放っておけない。
そう、思ってしまったんだ。
「…………ま、何か企んどるわけやなさそうやからえぇけど」
「それは勿論」
そこまで鬼畜なわけでもないしな。
とりあえず目下の心配は、もう1人の説得か。
頑張れ、俺。
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作者名:かーやん | 作成日時:2013年7月27日 12時