問題発覚 ページ4
「っし、行くぞ、少年」
仕事も終わり、ようやく帰れる。
「……あんた、一人暮らしなん?」
そう、俺は気付いてなかった。
「いや、違う。俺はルームシェア…………あ」
そう、だった…。
俺、一人暮らしじゃねえじゃん…。
「…………………いや、平気だろ。まだ、部屋1つ空いてたし…。
あいつらなら、受け入れてくれるはず」
多分だが。1人、すごい人見知りな奴いるけど。
もう1人は、全然フレンドリーだし。
「……ふぅん」
「少年はルームシェアとか平気か?」
「ルームシェアって、どんなんなん?」
「んー?ウチはとりあえず1人1人に個室があって…。
キッチンと、リビングと風呂トイレは共有。
料理は当番制…だけどほとんど1人の奴が作ってるかな。
てか、もう1人の奴が料理できないだけなんどけど」
「全部で何人なん?」
「俺含めて、3人。
部屋は一応4つだけど」
「…………個室あるなら、ええわ」
「そうかい」
………さすがにまだ警戒は解いてくれないか。
まあ、会って数時間だしな。
「少年、眠くないのか?」
ちなみに現在の時刻は午前5時。
普通だったらまだ寝てる時間だよな。
「…………別に」
……なんか、猫みたいだな。この少年。
「あ、そうだ。
少年、名前は?」
名前知らないと色々困るし。
名前くらい平気だろ。
「………すばる」
「おっけ、すばるな」
すばる…か。
さすがにフルネームは教えてくんないか。
まあ、時間かけてゆっくり聞き出せばいいか。
まだまだ、始まったばかりだ。
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作者名:かーやん | 作成日時:2013年7月27日 12時