はじまり ページ1
「あ、蓮さん!おはよーございます!」
「おー、おはよーさん」
ぱたぱたと駆け寄ってくる後輩。
「今日もNo.1すか!?」
「んー、どうだろな。最近仁の追い上げ凄いし…。
もしかしたら、俺今日下がるかも」
そう。俺はホストクラブ《Huit》のホストだ。
一応、No.1になってるけど…。
「んなわけないだろ」
「あ、仁」
こいつは俺の同期の仁。No.2。
「お前今、どんだけ差あると思ってんだよ」
「………いくらだっけ?」
「300万。1日やそこらで埋まる額じゃないからな」
あれ、そんな差あったけ…。
「まあ、頑張ってよ。
俺、別にそんな順位とかキョーミないからさ」
これはほんとの話。
別に最下位でも、お客さんが満足してくれるなら、それでいい。
「さすがNo.1だな」
「あ、おはよーございますっ!!」
「太一さん」
この人は国分太一さん。ここのクラブのオーナー。
「太一さん、ちょっとこいつ抑えてくださいよ」
「無理だわ。そんなんしたら俺がお客さんに殺される」
「そんな熱狂的な人はいないと思うんすけどね」
「ま、とりあえず。
今日も頑張れよ、ツートップ」
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作者名:かーやん | 作成日時:2013年7月27日 12時