新しい職場、倉庫だってよ (ページ39)

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「もーらいっ！！！」

氷柱(つらら)を創り出しながら地面を勢いよく蹴り上げコアへと照準を定め思い切り氷柱を振り下ろす

炎が弱まったおかげか最初のようにドロドロと溶けることはなくコアに氷柱がザシュッと突き刺さった

背中に着地しコアに突き刺さった氷柱から手を離す

「倒せた…」

緊張が解けたからか足の力が抜けぺたりと座り込んでしまった

立とうと思っても力が入らず立つことができないので諦めて駆除対象の体を見渡してみると既に端からゆっくりと消え始めていた

SG「ヌナ！！」

サラサラと砂のように溶けていくのを眺めているとスングァナが手を差し伸べていた、早く降りてこいという事だろう

「スングァナ助けて、力抜けちゃって立てない」

そう伝えるとスングァナは“しょうがないなー…”と言いながら手をサッと振り上げると植物のツタでできた滑り台を作り出した

「え！なにこれ凄い！」

SG「ほらヌナ見てないで早く降りてきてください！転がるなりなんなりして降りてこないとその高さから落ちて怪我しちゃいますよ！」

「うわっ」

周りを見渡してみるとすぐそこまで溶けており急いで立とうとするがまだ立ち上がれない

なので少し恥ずかしいけど横になって転がりながら下へと降りる

「ありがとう助かった…」

SG「いーえ！ヌナも最後のあれかっこよかったです」

「ふふ、ありがとう」

服に付いた汚れを払い落としながらミンギュのいる方へと歩いていくとミンギュを寝かせていたあたりに2人の人影が見えた

SG「ちょっ、ヌナあれ」

「スングァナ走るよ！」

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SG「え？あれって」

急いで駆け寄るとミンギュの前に立っている2人の背中はよく見覚えのある背中で…

「ジフナとソクミナみたいな背格好してない？」

WZ「よっ」

DK「お！きたきた」

「…いつ来たの？……あっ！」

やはりミンギュの前に立っていたのはジフナとソクミナだった

DK「ちょっ！ヌナ！くすぐったい！」

急いで2人の間からミンギュの状態を確認してみると

MG「おー！ヌナだ！おふかれさま！」

もぐもぐとおにぎりを頬張っていた

「え？めっちゃ元気じゃん」

いつも通りの元気なミンギュに戻っており見える位置にあった傷もほとんど治りきっているようだ

おそらくジフナが治癒魔法を使ったのだろう

SG「ちょ！痛いってば！」

DK「あ、ごめんごめん」

ジフナ達のいる方へ振り返るとソクミナと2人でスングァナの治療をしているようだった