新しい職場、倉庫だってよ (ページ34)

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SC「いやぁすごい音が聞こえたから気になってね、そしたら可愛い2人がバチバチしてたからこっそり見てた」

「可愛い2人…？」

DN「ヌナ、ここでそれに突っ込んでたらキリないので受け流すしかないです」

誰の赤ちゃん？なんて聞かれる時もあるんだとか

「わ、分かった…」

DN「にしても一体いつからいたんですか？」

SC「んー、割と最初からかな」

「えぇ…」

割と最初からという事は最後にチャニの攻撃が当たったところももちろん見られたという事

自信満々で挑んだくせに呆気なくやられた所を見られてしまったのは少し恥ずかしい

SC「チャニ、傷口見せて」

DN「はぁい」

スンチョルさんはチャニの横にしゃがむと傷口に向かって手をかざす

「治癒魔法ですか？」

SC「そうそう、これくらいなら俺でも治せるかなーって思ってね」

スンチョルさんの向かい側にしゃがみ手元を見ているとゆっくりと傷口が塞がっていく

「スンチョルさんすごいですね」

SC「そんな事ないよ、でも褒められるのは嬉しいね」

そして傷が完全に塞がるまでは少し時間がかかるという事でおしゃべりをしていた

SC「チャニー、さっきのは格好悪かったぞ。
バトル漫画の敵みたいだった」

DN「ヒョン、凄く恥ずかしいのでそれは掘り返さないでください…」

今2人が話しているのはチャニが私にとどめを刺そうとしていた時の事

スンチョルさんから“余計な事を喋っていないで早く攻撃していれば反撃される事もなく死なずに済む敵”のようだと言われチャニは両手で顔を隠している

SC「よーし、塞がった」

DN「うわぁ治ってる」

チャニは傷があった場所をツンツンと突いている

SC「まあこれも経験だ、チャニもAもこれを踏み台にしてもっと成長すればいいさ」

DN「「…はい！」」

スンチョルさんはチャニと私の頭の上にポンっと手を置くとわしわしと撫で俺は用事あるから、と言い先に戻って行った

DN「ヒョン、かっこいいですよね」

ドアの方を2人で見つめているとチャニがぼそりと呟いた

「私もあんな風になれるかな」

スンチョルさんからは色々と学ぶことが多い

ロールモデルのようなものだろうか

DN「え？」

「え？」

ぼーっとドアの方を見つめていたチャニがバッとこちらに振り向いた

DN「僕ムキムキしてるヌナは見たくないです」

すごく眉間に皺が寄ってると思ったらそういう事か

「んー、でも筋肉量は増やさなきゃ」

DN「程々でお願いします」

「はーい」