新しい職場、倉庫だってよ (ページ29)

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SC「まあ置いてくって言っても俺は徒歩だけどな」

どうやら上から呼び出された用事が終わり第六に帰る途中にハニさんからの電話が来たようでそのまま歩いてここに来たようだ

ちなみにお偉い様方がいるのは第六倉庫がある建物から大通りを2つ跨いだ所にあるので1度外に出なければならない

車を出すほどの距離でもないのでみんな徒歩で行くらしい

SC「ていうかもう仲良くなったのかよー」

JH「そ、デートしに来た♡」

「…はい？」

語尾にハートを付けるな！！

SC「デートォ？」

「真に受けないでくださいね、ただの買い出しです」

SC「あ、そう……」

スンチョルさん困ってるじゃん…

「あ、スンチョルさん！このままスーパー寄ってもいいですか？」

呼び出されたって言ってたし早く帰りたいかな、なんて思ったけどそんなこと無かったみたいでこのまま3人でスーパーに向かった

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「なんですかこれ」

SC「…美味しいじゃん？」

買い物を済ませ今は車の中

私の横には買い物袋が3つ

その内の1袋はお酒しか入っていない

「飲みすぎは体に悪いですよ」

ジト目でスンチョルさんを見ていると丁度赤信号で停車したようで運転していたハニさんがこちらに振り向いた

JH「Aちゃんお母さんみたいだね」

「せめてお姉ちゃんにしてください」

と言うと怒る所そっち？とスンチョルさんに突っ込まれた

別に怒ってるわけじゃないですよ

JH「Aお姉ちゃん♡」

「……はは」

JH「…ごめん嫌だった？」

「いや、別にそういう訳じゃないんですけどちょっと弟を思い出して」

SC「弟さんいるんだ！」

「長いこと会えてませんけどね」

私には2歳下の弟がいる

写真を持ち歩いているので顔は分かる

けど声は少しも思い出せないくらい長い間会えていない

ふと顔を上げると気まずい空気が流れている

スンチョルさんに至っては“俺聞いちゃいけない事聞いちゃった？”みたいな顔してる

「そんな顔しないでくださいよ〜、行こうと思えばいつでも行ける距離ですし。いろいろと落ち着いてから会いに行くつもりですけどね」

SC「そっか。
あ、ちなみに俺は〜…」

どうやらスンチョルさんはお兄さん、ハニさんには妹さんがいるらしい

スンチョルさんはてっきり長男がひとりっ子かと思ってたからちょっと意外だったかも