新しい職場、倉庫だってよ (ページ28)

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「そうですか、ならこれ以上聞きません」

JH「え？」

「人間誰しも言いたくない事の一つや二つありますから」

JH「…そっか、ありがとう」

安堵の表情を見せたハニさんにつられて私の口角も少し上がる

まあ私だって人様に言えないような事山程あるし…？

「いーえ。
それよりもさっきの人おそ“な、何言ってるんですか？！”

“民間人が拳銃を携帯していたんですよ！”

“〜、〜〜…”

“でも！”

“〜〜〜、〜？”

“………はい、わかりました”

…何かあったみたいですね」

私の言葉を遮るように奥の方から先程の警官の大きな声が聞こえてきた

内容的におそらく私達のことを話していたのだろう

JH「お、スンチョルが手回してくれたっぽいね」

「え？スンチョルさんが？」

じゃあさっきハニさんが電話してた相手はスンチョルさんだったのかな

JH「前の人も同じような反応してたなーって思って」

「前の人も？って事はハニさん今日が初めてじゃないんですね」

JH「うん、2回目」

え、今この人サラッと2回目って言ったよね

「前科持ち…？」

JH「Aちゃん……」

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“お待たせしました、こちらはお返しします”

警官がハニさんに手渡した中身が見えないように包まれているそれはきっとハニさんの拳銃だろう

SC「すみません、お騒がせしました」

“…いえ、お気をつけてお帰りください“

そして私達を引取りに来たスンチョルさんが謝罪すると先程の警官は不満そうな態度丸出して見送ってくれた

そしてハニさんと私は会釈をして外に出る

JH「なんだあの態度」

「いや、割と普通の反応だと思いますよ…」

明らかに方に触れている人間を“処罰なしでそのまま帰せ”と言われて不満に思わない方がおかしい

市民の安全を守る警察が犯罪者と分かっていて見逃すのは本来あってはならないことだし

SC「お前ら置いてくぞー」

コソコソ喋っているとスンチョルさんにおいていかれそうになったのでハニさんと急いでスンチョルさんがいる方へと走った