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48話 ページ6

気付けば端末に記される時計は5と12の数字を差し、何処からかアラーム音が微かに聞こえてきた。


私が布団から顔を出しむくりと起き上がれば、潔子さんが眼鏡をかけながら端末を操作しアラームを止めていた。



「…お早うございます、潔子さん。」


潔「お早う、早起きなんだね。」



私はへにゃりと笑って軽く返事を返そうとした時、



姫「………朝……。」



潔「ふふっ、朝だよ。

姫華ちゃん、そろそろ起きないと…。」



「あはは…姫華、寝起き悪そうですね。

じゃあ私雪絵さん達起こしますので姫華お願いします。」



私がそう云えば、潔子さんはわかった、と頷いて姫華の肩を優しく叩いて声を掛けていた。


先ず寝起きの良さそうなかおりさんから起こした方が効率が良さそうだな。



「かおりさん、お早うございます。
朝ですよ〜 起きないと…。」



か「……ぁ、お早う。 起こしてくれて有難う…。」



眠いであろう綺麗な眼を擦りながら躰を起こすかおりさん。



「いいえ。

雪絵さんも起こしましょうか。

雪絵さ…」



か「まって、」


私は頭から布団を被った雪絵さんを起こそうと肩辺りを軽く叩き、声を掛けようとした所でかおりさんの静止が掛かったがそれはもう遅かった。



「えっ」



雪「わぁっ!!」


「わっ!!?」


か「っ…! …まぁた雪絵はぁ…。」



雪「へへ、お早う。驚いたぁ?」




勢いよく布団から身を起こし、ニヒルな笑みを浮かべながら驚かしてきた雪絵さんにかおりさんは呆れた様に苦笑した。


今の声で誰か起きたかな、と当たりを見渡せば、潔子さんと何時の間にか起きていた姫華と仁花が微笑ましそうに此方を見ていたのが目に入った。

すると丁度音駒マネが上半身を起こし、手を額に当て溜息を吐き、
私は声を掛けようと思ったが、勢いよく開いた部屋の扉に私だけでなく皆が注目した。




鏡「お早う。 マネはもう起床時間。
着替えて食堂に行かないといけない。」


姫「あ、お早う御座います…泉さん。
早起きなんですね…。」


鏡「鏡花で善い。
護衛任務を承ったからには寝ている暇なんてない。
あっても交代制。」



矢張り、武装探偵社は確りしているな。

若しも探偵社が護衛を疎かにして寝ていたら、なんて考えが過ったから一応起きてたけど、その辺は確りしているみたい。



か「えっ、Aちゃん着替え疾いね!?」


「そうですかね、鏡花さんと姫華が話している内にささっと…」


姫「其れにしても疾い…」

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夜桜 - 続き待ってます!頑張ってください! (2020年4月30日 2時) (レス) id: 0a125e658b (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - お気に入り90人突破、評価も10越え!そしてなにより順位が更新されました!ありがとうございます! (2018年12月6日 18時) (レス) id: 656b4c96a5 (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - 琉夏さん» ありがとうございます!! 更新頑張らせて頂きます! (2018年11月28日 20時) (レス) id: 656b4c96a5 (このIDを非表示/違反報告)
琉夏(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張ってください、応援してます!! (2018年11月26日 23時) (レス) id: acb770decd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かえ | 作成日時:2018年11月26日 21時

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