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57話 ページ15

時はまた大きく流れ午後1時、昼も済ませた私達は本格的な練習に取り組んだ。

…それにしても、明日だなんてまた急だなぁ。

私が確認して無かった点も拙いものだけれど、探偵社が居たお陰で知れてよかった。



「Aちゃん、そろそろドリンク行かなきゃ。」

「了解、これ片すから先行ってて。」



直ぐに追い付くから!

そう付け加えると姫華は軽く返事し外に出てった。

私は今やっていた選手達の記録をつけ終わり、椅子の上にシャーペンと共に置いて姫華を追いかけた。








「明日、楽しみにしておきなさい。」

「は、誰?」



姫華が居るであろう水場迄走っていると、甲高い女の声が聞こえた。

…まあ問い掛けてみた所で相手は走り去って行ったようだし、声的に彼奴だよなぁ…




「姫華ぁお待たせ!」

「ん、半分は終わってるよ〜」


流石私の姫華、と鼻を鳴らし乍云えば姫華は苦笑し何云ってんだ此奴って顔した。冷たい。



「にしても姫華、ほんっとマネ業に慣れたよねぇ。」



私はせっせと手を動かし乍もそう呟けば、姫華はこてんと首を傾げどういう事?と私の顔をのぞき込んだ。



「近くない?

…その、私が青城に来てさ、姫華や国見達と出会って、色々合ったなぁって。
よくよく考えてみたらそんなに日数は経っていないけど、私にとっては一生の思い出になるよ。
有難うね、姫華。」

「えっ…ちょ、どうしたのAちゃん…?

一生の思い出って…あっ、そっか…でも、私は高校卒業したらAちゃんと一緒にあの、…あの職業するから!」


姫華が言葉を濁しながらも私とマフィアの仕事をしてくれるって云った。


「ははっ。」



姫華がマフィアに入って私の居場所が盗られたら怖いなんて思ってた自分が馬鹿らしくなって。



「ちょ、どうしたの!?いきなり笑っ…」



私とずっと一緒に居てくれるのかなぁ。


右手を置いた蛇口から音を立てながら出てくる流水。
それをドリンクボトルに入れる為に掴んでいた左手達を思わず手放し、隣で同じ作業をしていた姫華に抱きつく。




「姫華…私ね、青城に来たのは任務の為なの。」

「…うん」

「その任務がね、…自分でも、最低だと思う。」

「なあに?」



私はぽつりぽつりと呟けば、姫華は優しく相槌をうつ。

いってしまったら、嫌われるかもしれない。

それでも、云わなきゃいけない気がする。



「姫華のお父さんを、殺す事。」



息を呑む声が聞こえた。







ンンンンまたせたねぇ!(クソ)

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夜桜 - 続き待ってます!頑張ってください! (2020年4月30日 2時) (レス) id: 0a125e658b (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - お気に入り90人突破、評価も10越え!そしてなにより順位が更新されました!ありがとうございます! (2018年12月6日 18時) (レス) id: 656b4c96a5 (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - 琉夏さん» ありがとうございます!! 更新頑張らせて頂きます! (2018年11月28日 20時) (レス) id: 656b4c96a5 (このIDを非表示/違反報告)
琉夏(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張ってください、応援してます!! (2018年11月26日 23時) (レス) id: acb770decd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かえ | 作成日時:2018年11月26日 21時

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