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「ごめんなさい。貴方は・・・・・・誰ですか?」
「俺は慧。昔、Aに助けられた野良猫」
確かに似てはいるけれど・・・・・・
「ほら見て、これ昔にカラスにやられた傷。Aが助けてくれて手当てしてくれたでしょ?」
そう言って、彼は右腕の小さい傷跡を見せた。
確かに私は小学生の頃、カラスに襲われていた慧を助けて手当てをした。
・・・・・・でも、どう考えてもこれは現実的じゃないでしょ?
「信じられない?」
「正直・・・・・・」
もう、夢を見るのはやめた。
何度も見た、慧が私の元へ帰ってきてくれる夢。
けれど、そんな夢を見て私の中に残るのは『虚しさ』だけだった。
「・・・・・・だって、失ったものは二度と帰ってこないから」
__のに、そう言いながらも動揺してしまうのは少なからず
.
.
それが本当であってほしいと、私が望んでいるから・・・・・・?
.
*
.
「さて、私もお風呂に入ろうかな・・・・・・」
彼はいつの間にかいなくなっていた。
・・・・・・やっぱり、あれは幻覚だったのだろうか。
そう思いながら脱衣所の扉を開ける。
.
「・・・・・・慧?」
扉を開けたすぐ横に彼がいた、幻覚ではありませんでした。
すると、彼はハッとした表情で見上げる。
あ、ヤバイ。私無意識に・・・・・・
「え、え?慧って呼んだ!?俺のこと!!」
目を輝かせ、私に近付いてきた。
ど、どうしよう。凄く喜んでる・・・・・・
「・・・・・・本当に信じてくれる?」
「ま、まだ完全には信じきれません!・・・・・・
でも、貴方が嘘を言ってるようにも見えないから・・・・・・」
イケメンが物凄く近くにいるせいで、上手く応答が出来ない。
そして裸なので直視出来ず、混乱状態。
私の言葉がよほど嬉しかったのか、彼は微笑み
「ありがとっ!」
私を抱き締めてきた。
.
.
結城A、これから毎日が忙しくなりそうです。
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レインボーキャンディーガール
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作者名:美恋. | 作者ホームページ:http://twitter.com/kaho0228_
作成日時:2015年6月30日 18時