皆…ありがとう… ページ28
小「ん…どうしたの？」
彩「ううん…ちょっとね」
上「なら、先に行っとくから」
黒「じゃああとで」
彩「すぐにいくから！…」
皆がいなくなった倉庫はとても静かだった
彩「はぁ…」
まだ、誰にも言っていないけど、
注射器で刺された右腕が、全然動かせなくなっていた
彩(どうしよう…これ以上皆に迷惑はかけたくない…)
すると、上から声をかけてきた
上「おーいアーヤ大丈夫か？」
彩「うん！今からいくね！」
そう答えた私は一歩踏み出そうとしたとき
彩「あれ？…」
足を動かそうとしたときに、突然力が
入らなくなってしまって、右腕と同じように動かせなくなった
彩(ど…どうしよう…)
すると、全然来なかった私のところへ皆が来た
小「アーヤ大丈夫？…っ！…アーヤ！」
上「どうしたんだ？座りこんで」
黒「なにかあったの？」
彩「え…と…」
彩(皆になんて言えばいいんだろ…)
上「とりあえず行こう」
そう言った上杉くんは私の腕を持ち上げて
立たせようとした…けど…
ペタンッ…
上「え…」
小「どうしたの？」
黒「もしかして、アーヤ立てないの？」
彩「……」
上「本当のことを言え」
彩「…う…うん…立てない…」
小「足のどこかが痛いの？」
彩「そうじゃなくて…立てないの…足を動かせないの…」
黒「よく言ってくれた…ありがとう…じゃあ、俺がアーヤをかつぐから」
黒木くんはそう言って腕を私の肩と足にやって
持ち上げた
彩「ちょ…これじゃまるで…」
そう、私は黒木くんにお姫さま抱っこをされた
彩「そこまでしなくても…」
黒「姫を助けるのが俺たちのやくめだから」
彩「…っ！…」
黒「姫…このままでもいいですか？」
彩「じゃ…じゃあちょっとだけ…よろしくおねがいします」
黒「かしこまりました」
あのあと皆で上に行ってから上杉くんが言った
上「よし！アーヤも助けたからこのあとは、若武ん家だな」
小「うん！いこう！」
わたしたちは若武の家に向かった
私は黒木くんにずっと抱っこされっぱなしで申し訳なかったけど、なんだか安心して途中から
黒木くんの腕の中で眠ってしまった
彩「皆…ありがとう…」
私が眠りながらそう言ったのを聞いているのは
誰もいなかった…
続きます！by作者
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桜 - きおつけてのおは、をです。 (12月10日 10時) (
レス) @page15 id: 3e87d0ca6c (このIDを非表示/違反報告)
めくりん - とってもおもしろいです!!アーヤが無事でよかったです。本当におもしろくて、すぐに読み終わりました！本当におもしろかったです。 (2018年8月27日 0時) (レス) id: 01167813ca (このIDを非表示/違反報告)
KaReN(プロフ) - くみさん！はなっぺさん！ありがとうございます！ (2015年3月30日 19時) (レス) id: ffc8a8ade7 (このIDを非表示/違反報告)
くみ - めっちゃ面白かったです！！完結おめでとうございます！ (2015年3月30日 17時) (レス) id: 7b7e04af6c (このIDを非表示/違反報告)
はなっぺ - すごく面白くていっつも確認してました。完結おめでとうございます。 (2015年3月29日 21時) (レス) id: 00e216bae8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KaReN | 作成日時：2015年2月5日 17時
