20 ページ22
20
気がつけば、やぐらの上に立っているルフィをウソップが追いかけるように階段を登っていくのをぱたぱたと小さな翼を動かしながらウソップと共に登った。
この象の背中に凄くしっかりした国があって、私も言葉を呑んだ。
勝手に1人で飛び出して行ったルフィはもう見えない。
誰も慌てた様子のない皆の言動にいつもの事なのだと納得した。
ウソップと一緒にやぐらから降りて、恐る恐る門まで行けば、壊されている門を見つけた。
どうやらただ事では無いらしく、無意識にローの頭の上に乗っかる。
酷い姉好きのローだが、何だかんだ私が1番信頼していて心を許しているのは、唯一の肉親のローである。
「ロー…めっちゃでっかい足跡とかあるれす…」
「……あぁ、そうだな…。大丈夫、姉さんのことはおれが守るから」
優しげな声で紡がれた言葉は、まるで恋人に紡ぐような恥ずかしい台詞であろうが、何ともなく告げるローにドキリとする。
拓けた所で急に何かの気配を感じてみんなの足が止まる。
私はウソップのようにキョロキョロ辺りを見渡していると、急に飛んできたウサギに驚いてローの頭から落ちてしまった。
さらに飛び出したあまりに大きなワニに、ミンク族だ、と呟いたロー。
ミンク族怖い…と呟きながらローの足元に隠れた。
元の姿に戻らなければ、リンとして認識されない。
小人ならなんなら気づかれてないかもしれない。
そんな気持ちで、強くなれていない私は恐怖に怯えた。
「…し、死体……」
ミンク族のウサギと犬?の二人の言葉に同じくショックを受けながら、まだ出会っていない麦わらの一味に思いを馳せる。
こんなにこの子達はいい子ばかりなのだ、残りの一味もいい子に決まっている。
絶望しながらも、もう進むしかないのだ。
ここまで来て、もう引き返す訳には行かないし、過去にも戻れないのだから。
475人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
K@RIN(プロフ) - プスメラウィッチさん» ご期待に添えられるよう頑張ります (2022年12月6日 15時) (レス) id: 5d0ea3e05c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - そこをなんとかトラファルガーローオチでお願いします🙏 (2022年11月22日 12時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
K@RIN(プロフ) - オプチャのゆらちさん» 本当ですね!ご指摘ありがとうございます!訂正させて頂きます。 (2022年11月18日 7時) (レス) id: 2a824d496b (このIDを非表示/違反報告)
K@RIN(プロフ) - 翠さん» 感想をありがとうございます。そのようなお言葉を頂けて嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2022年11月18日 7時) (レス) id: 2a824d496b (このIDを非表示/違反報告)
K@RIN(プロフ) - プスメラウィッチさん» 作品にも書かせてもらいましたが誰落ちとかは今の所無いです。 (2022年11月18日 7時) (レス) id: 2a824d496b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:K@RIN | 作成日時:2022年11月15日 13時