カフェオレ２（ 山下×登坂 ）

７２ ページ27

*









_ 登坂side









「 まさか臣さんが振られるとは、、、 」


『 おい、傷えぐんな 』






向かいに座ったガンちゃんが

驚いた顔で俺を見た。







「 なんで抱きしめて引き止めなかったんすか 」


『 かっこ悪いじゃん 』






きっと、抱きしめて好きだって

引き止めても彼女はその手を解いただろう。




だってキスしようとした時

全然、揺らいで無かったし。







「 もっと早く、告白してれば良かったっすね 」


『 たぶん、時間じゃないと思う 』





本当はずっと気付いてなかっただけで

彼女にとって大切な存在であって

遅かれ早かれこうなる結末。




どうせなら俺が本気になる前に

気付いてほしかったんだけど。








「 元気出してくださいよ〜 」


『 別に、落ち込んでねえよ 』


「 いや、顔に出てますから 」


『 うるせえな、笑 』


「 まあ、今日は飲みましょー？笑 」





ビールを片手に笑うガンちゃん。




『 ん 』







こんな経験も悪くねえかな。



久しぶりこんなに好きになれたと思ったけど

そうそう、上手くいかねーもん。




まあ、いいや、

もしも、もしもだけど

彼女が泣くようなことがあったら



容赦なく奪っちゃうからね？





覚悟しといてね、健ちゃん？









*

７３→←７１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す