ホウチョウ(第79話) ページ8
レコ「…ハァ、隠し通せねぇか…。こいつの本名は八分雨 ありす{ヤブサメ アリス}。…私の兄貴だ」
レコは観念したらしく、白状した。
カズキ「じゃあ殺人犯って…!」
アリス「アタシよ!!窃盗犯なんてウソ…。アタシは人を殺めて殺人犯へ入ったわ」
ジョー「本気でやべー人じゃねーか!」
アリス「えぇそうよ!アタシはねぇ…クソ犯罪者よ!レコにももう二度とツラを見せるなと絶縁されたわ!!」
レコ「…こいつと私はもう赤の他人なんだ。こいつのせいで、カンナ達に怯えられるのが怖かった。だから、起きたコイツに関係を隠そうって言ったんだ。皆がナオを探しに行った…あの後に…!!」
A「そうですか…だからあの反応を…」
私はアリスをレコ達に見せた時を思い出した。だからあの時、レコが「なんでそいつがいるんだ」とまるで知り合いの様な口振りをしたのだ。
アリス「…フン。オレはただの殺人鬼だ。だがレコは違う。レコは真っ当な人間だ。それだけは言いたかった…クソッ」アリスは吐き捨て、再び口を閉じた。
ソウ「ギンくんの事について話していたのに…思わぬ収穫があったね。まだ気になる点はあるけど…先にナオさんの弁明から聞かせてくれない?」
ナオ「わ、私ですか!?」
ソウ「そもそも、ナオさんの行動には不可解な点が多いんだ」ソウはナオを見据えた。
ジョー「…不可解ッスか?」
ソウ「ミシマさんが入った箱を持って、調理室で何をしていたか気になるよね。ナオさん…あの時の行動を聞かせてよ」
ナオ「…私は…遺体回収のアナウンスで、パニックになって…箱を持った私は、調理室の中にずっと隠れて…。箱を抱えてうずくまってました…。
そこから一歩も動いてません。調理室の中の物にも手を付けていません。…皆さんにはご迷惑をかけました…」
サラ「…何も手を付けていないなら、教えてください」
ナオ「な、何ですか…?」
サラは再び細長い箱を取り出した。
サラ「さっき見せたこの箱は、ナオさんが出た直後に見つけたものです。中の包丁はどこにあるかご存知ですか?」
ナオ「えっ!?し、知りませんよ…」
ナオは明らかに動揺した。
サラ「それに、ナオさんが抱えていた箱には何も入ってませんでしたよ。…先生をどこにやったんですか?」
ナオ「えっ…?先生が…消えた?なんでですか!?私はずっと先生と一緒にいたんです!先生はどこにいったんですかぁ!?」
ソウ「…うーん、これは演技なのかな?」
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サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年6月3日 23時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
ルーティーヌ(プロフ) - 嬉しいです〜!すごく励みになります!ホントに不定期になりますが、必ずやこの作品を書き上げますので、気長にお楽しみください〜(^-^) (2020年7月11日 11時) (レス) id: 24272f1f3f (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - 面白いです!作者様のペースでいいので、更新頑張ってくださいね! (2020年7月9日 20時) (レス) id: 082dab1426 (このIDを非表示/違反報告)
ルーティーヌ(プロフ) - あ、すみません!たった今外しました!ご指摘ありがとうございます。 (2020年5月30日 15時) (レス) id: 24272f1f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルーティーヌ | 作成日時:2020年5月30日 12時