ショウメイ(第89話) ページ18
A「……はぁ………はぁ…」
(あれ…?私、あがってる…?)
息が無意識に上がっていく。頭が真っ白になった。生徒会長として教壇の上に立ったときも、こんなにあがった事はないのに…。
何も考えずジョーに投票したのを後悔した。自分のリスクを全く考えてなかった。変なことを言えば自分の信用をなくす。私に票が集まれば、私もジョーも殺される。
(どうすればいいの?どうやれば切り抜けられるの?浮かばないわ…考えが何も……!でも考えないと…考えないとジョーさんが!!)
カズキ「落ち着け!A!!」
A「……え……?」
突然名前を呼ばれて、私は動揺してしまった。
カズキ「まだお前が死ぬと決まった訳じゃねぇ!大丈夫だ。俺がお前を生かしてやる!だからAは冷静になれ!!」
A「……カズキ…」
私は幼馴染みを見る。彼はいつもよりもたくましく見えた。
カズキ「いいですか皆さん。ここからは1人に絞らなければいけません!恨みとかの私情は忘れて、『役職』カードを思い出してください!そこから、一番投票しても安全な人を選ぶです!!」
カズキの言葉に、ケイジが頷いた。
ケイジ「…カズキくんの言う通りだ。もし『鍵番』か『身代』を選べば…全員の死。おまわりさん達の負けだね」
アリス「あっ!?そうよ!よく考えたらアタシ達全然セーフティじゃないじゃない!!」
レコ「なぁ!こっちに『賢者』はいねぇか!?」
ナオ「もしいたら、『鍵番』さんも分かりますぅ…!」
しかし、誰も名乗ろうとしなかった。
ギン「…まさか…あの6人の中ワン!?」
Qタロウ「最悪ぜよ…!」
カズキ「なら6人に言葉で証明してもらうまでです!今までの言動や行動を思い出して、誰が何の役職か見極めましょう!!」
カズキは強い口調で言い放った。その言葉に、私の胸が熱くなっていく。
(カズキ…私よりも立派にリーダーにしてるじゃない。…生徒会長が…本当のリーダーが、仲間に助けられるなんて情けないわ…!)
サラ「カズキの言う通りです!私の言葉で、誰が本物の『鍵番』か証明してみせます!」
サラがカズキの意見に賛同した。
A「私も証明します!絶対に…このゲームには負けない!」私もサラの意見に乗っかった。
彼女も私も、先程の緊張は吹っ切れていた。
ホエミー「ふふふ…最後の20分間、有効にお使いください。全滅しないことを…願ってますよ…」
こうして、2回目の話し合いが始まった。
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サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年6月3日 23時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
ルーティーヌ(プロフ) - 嬉しいです〜!すごく励みになります!ホントに不定期になりますが、必ずやこの作品を書き上げますので、気長にお楽しみください〜(^-^) (2020年7月11日 11時) (レス) id: 24272f1f3f (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - 面白いです!作者様のペースでいいので、更新頑張ってくださいね! (2020年7月9日 20時) (レス) id: 082dab1426 (このIDを非表示/違反報告)
ルーティーヌ(プロフ) - あ、すみません!たった今外しました!ご指摘ありがとうございます。 (2020年5月30日 15時) (レス) id: 24272f1f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルーティーヌ | 作成日時:2020年5月30日 12時