【暗殺教室】転生ゲーム (ページ6)

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木特有の匂いが鼻腔をくすぐる。
徐々に大きくなっていく、Ｅ組の騒音。

これから皆に会えるんだ。
でも職員室にビッチ先生の姿と席がなかったから、ビッチ先生はまだこのクラスに来てないのだろう。
カルマ君もまだいないのかな？

でも隣のぬるぬるっていう音が気色悪い。
いや、本当に、廊下に跡残ってないかな。

「ねぇ、殺せんせー。そのぬるぬるどうにかなんないの？」
「にゅや⁉そんな目で睨まないで赤堀さん⁉先生泣きますよ⁉」

泣きますよ⁉とか言って本当に泣いてるし。

質問に答えて欲しい。でもどうにかなんないらしい。

「では教室に入りますよ、一緒に入ってきてください」

切り替え早っ‼

ぬるぬる言わせて入っていく先生に続き、恥ずかしさに顔を俯け教室に入る。

一気に教室が静かになり、私に視線が集まる。

「ッえと、赤堀Aです。よろしくお願いします」

簡潔に、簡単に。

自己紹介しようとしたら、前世の事を思い出してしまい、それしか出てこなくなった。

そうだ私…深雪を傷つけたんだっけ。
Ｅ組にこれて舞い上がってるんじゃなくそんな私がＥ組にきて転生ゲームをする理由。
この世界で前世の罪を償えってことなんだ。たぶん。

「…さん？赤堀さん？」

誰かが私を呼んでる。
誰だろう。

「あ、ごめんなさい。ボーッとしてて」
「いや、大丈夫。質問いいかな？」

渚が手をあげていた。
うわぁ本当に女の子みたい。

「失礼かもしれないけど、君って椚ヶ丘(ここ)の生徒？赤堀さんみたいな、その、印象的な髪色の子がいたら、きっとわかると思うから…」

髪そんなに印象的かな？
クリーム色だとは思うけど…ちなみにクリーム色は私の好きな色。
でも印象的と言ったら渚の方が印象的だよ？

という言葉は心に留めておいて。

「いえ、転入です」

「なら、どういう理由でここ(E組)に落ちたの？」

積極的だね。男はやっぱ積極的じゃなきゃ。

…やっば、考えてなかった。そうだよね、Ｅ組に落ちるには理由が必要だよね…。

「えっと…Ｅ組制度に腹が立ったので反論したら落とされました」

思いつきだけどね。

「あ、そうなんだ。勇気あるね、赤堀さん」

渚はニコリと笑った。
あ、まって可愛い。