28 ページ29
ナーダ・ウニチトージティはロシア語で[息の根を止めねば]と言う意味だ
コナンはふと思い出す、エレニカ...松田が向かった先で出会った女性だ
[我々は止める！プラーミャの息の根を！]
コナンが歩道橋を歩きながら考えていると、電話の向こうのAは話を続ける
《リーダーはエレニカと名乗る女性
顔に火傷のあとが残っている。プラーミャの煮え切らない各国警察の対応に苛立ちを募らせていた彼らは、報復のために組織を立ち上げた
ただ如何に民間組織と言えど、プラーミャにとっては嫌な相手よ
世界中どこまでも追ってきて、仕事の邪魔をするのだから》
「日本で起きている爆破事件も関係してるかも...
外国人焼死事件や雑居ビルの爆弾」
コナンが言うと、Aは少し間を置いて話し出した
《ビルにおいては、少し引っかかるんだよね
わたしなら...時限式じゃなくて無線式を使うわ
その方が確実だからね》
Aの言う事は最もである。クリスティーヌを狙い、雑居ビルに入ったタイミングで爆弾を爆発させたいのなら、無線式の方が確実だし、前もって爆破時間を設定する時限式では、タイミングがズレる可能性もない
さらに不可解なのは、わざわざクリスティーヌの方に送ってきたメッセージである
地下シェルターに隔離されているAは、手元にあるプラーミャの資料を見ながらコナンと電話していた
「もう1つ、千果さんに首輪爆弾をはめた理由も分からない
3年前の復習をしたいなら、おびき出したあの場所ですぐに殺すはずでしょ？」
やっぱり、この子はするどいなとAは思う
首に付けられた爆弾に触れた
《わたしにつけたのも謎よ
わたしが出てくるとは思ってもみなかっただろうし
本来はトオルにつけるはずだったのかもしれないけど、トオルくんが危ない目に遭うよりかはいいわ》
「千果さん、そんなこと言ったら安室さん怒るよ
それに、松田刑事や萩原さんも。駄目だよ。」
《そうだね、つい弱気になっちゃったよ
そういえばコナンくん、爆死事件の証拠のメモは見たの？》
「うん、見たけど、あれが何を意味しているかは分からない」
電話の向こうでコナンの口調が早口になったその声に、焦りが出ているとAは思う
《コナンくん、ジンくんが良く言ってたこと。教えてあげる
[焦りこそ最大のトラップ]だよ、こんな危機キミはいつも乗り越えてきたんでしょ？トオルくん言ってたよ
頑張ってね、チラシを見るとわかるかもね》
Aは受話器を置く
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 542人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明里香(プロフ) - 見られて閉まったじゃなくて、見られてしまったです。進撃じゃなくて、神経です。 (2022年6月12日 12時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 呼びさしてじゃなくて、指差してです。 (2022年6月12日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
染岡さんの愉快な仲間たち(プロフ) - 6話 蘭ちゃんの蘭が欄になってる (2022年5月17日 20時) (レス) @page7 id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花緑青 | 作成日時：2022年5月14日 18時
