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「高木くん、出来るの?

陣平ちゃんでも苦労した解体だよ〜」

「やってみます、と言えたら一番いいんですが...

実は僕、科学や工学系が全然ダメで...その上不器用なんです...」

佐藤は驚いた顔をして高木を見た

「それでよく、松田くんになろうだなんて...」

「ま、いいわ。俺が行く

ハギは頭に入ってんだろ、こいつに教えてやってくれよ」

「はいはーいっと」

高木は萩原に軽く会釈する

机の上に置いてあった佐藤のスマホが震えた

佐藤らはスマホに目を向け、佐藤はスマホを手に取り、応答とスピーカーボタンをタップした


「もしもし?」

《松田に代われ》

編成気を使った無機質で抑揚のない声だった

「その前千葉くんの声を聞かせてくれない?」

《松田に代わるのが先だ
グズグズしているとその刑事の声が永遠に聞けなくなるぞ》

佐藤は仕方なく、松田にスマホを置いた

「電話代わったぞ」

《これからしばらく言う通りに動いてもらう
直ぐにミヤシタパーク前に向かえ、また電話する》

電話は一方的に切れた。プー、プー、と終話を告げる音が響く

「行くぞ」

松田が立ち上がると同時に照明が点いて明るくなった
風見が演台に下りて、目暮たちに近づく

「松田警部補や萩原警部補以外は、面が割れている恐れがある

尾行は萩原警部補と、我々公安の捜査員を使う

松田警部補以外は離れたところでモニターで確認を」


それだけ言うと風見は松田と萩原の隣で小さく呟いた

「お2人は元気です」

そう呟き、足早に部屋を出ていった
残った目暮たちは不満げな顔で風見を見送った

捜査協力を申し出たのは公安なのに、いつの間にか指揮を執っていたのは公安だからである



✿︎✿︎✿︎


「そっちから連絡してくるなんて思わなかったよ!

千果さん」


《一刻も早く君に伝えたくてね

ジンくん...松田刑事には会えた?

千葉刑事も取り返せたし、新たなことも知れたんじゃない?

コナンくん》


電話は地下シェルターに隔離されているAからだった

「ボクは千果さんが怖いよ

なんでも知っているんだね?盗聴器でも付けてるの?

松田刑事には会えたよ、プラーミャを追う組織のことも知れたよ」


《まっさか〜。トオルじゃあるまいし、そんな事しないよ

...プラーミャを追う組織の情報を掴んだよ

組織の名は[ナーダ・ウニチトージティ]で、ロシアからヨーロッパにかけてのネットワークを持ち、独自にプラーミャを追跡しているようよ》

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明里香(プロフ) - 見られて閉まったじゃなくて、見られてしまったです。進撃じゃなくて、神経です。 (2022年6月12日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 呼びさしてじゃなくて、指差してです。 (2022年6月12日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
染岡さんの愉快な仲間たち(プロフ) - 6話 蘭ちゃんの蘭が欄になってる (2022年5月17日 20時) (レス) @page7 id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花緑青 | 作成日時:2022年5月14日 18時

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