検索窓
今日:14 hit、昨日:61 hit、合計:121,340 hit

10 - 3年前 ページ11

警視庁を出たコナンは、その足で小五郎が搬送された日比谷救急病院に向かった


病室では頭に巻いた小五郎がベッドで眠っていて、その横で蘭が付き添っている


「骨は折れてなかったんだけど、頭を強く打ったみたい」

小五郎の首には頚椎固定用のネックカラーが着いていて、ガウンから覗く胸元にも包帯が巻かれていた


その時、ドアをコンコン、とノックする音がした
蘭が「はーい」と言い椅子から立ち上がりドアを開ける

「どちら様ですか?」

廊下には見知らぬ男性と外国人女性が立っていた

「村中努と申します」とガタイのいい単発の男性は軽く頭を下げ隣の女性を手で示した

「こっちは…」「クリスティーヌ・リシャールです」外国人女性も自己紹介をして軽く頭を下げる



蘭とコナンは病院内の喫茶店へ行き、村中たちと向かい合って座った。昨日、結婚式の警備があった事を話すと、村中は驚いて頭を下げた


「目暮がそんな事を…それは皆さんにもご迷惑を掛けてしまって申し訳ない…」

「いいえ、気にしないでください。ただ、ちょっとびっくりしただけなんで」

「私からもお詫びします」

クリスティーヌから流暢な日本語を話して、頭を下げる。大人2人に謝られた蘭は「いいんです、いいんです」と両手を振り「あ、日本語上手なんですね!」と話題を変えた


「今日はどうしてここに来たの?」とコナンが尋ねると村中務とクリスティーヌは2人揃ってコナンに目を向けた

「実は毛利探偵に披露宴でスピーチをお願いしていたんだ。私も彼女も眠りの小五郎のファンだから」

村中の言葉にクリスティーヌもにっこりと微笑む


蘭は2人が病院を訪れた理由に納得した


蘭は2人に爆弾の事や小五郎が今は眠っていことを話した

「大変な時に押しかけてすみませんでした。
目を覚ましたら、毛利探偵にもよろしくお伝え下さい。」


村中は再び頭を下げた


喫茶店を後にした村中たちは病院前に止まったタクシーに乗り込んだ

「じゃあまた」


コナンたちは2人を乗せたタクシーが走り去るのを見届けた

「あ、もうこんな時間。私たちもそろそろ帰ろっか」


いつの間にか日が陰り、あたりはうっすらと暗くなっていた

蘭は浮かない表情で夕空を見上げる

コナンは

「ボク阿笠博士のところに泊まるから、今日はおじさんの傍にあてあげて

ボクは1人でも大丈夫だから」


蘭を見送り、コナンは前を向いたまま声を掛けた


「そこにいるんでしょ。ボクに何か用?


安室さん」

11→←09



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (124 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
542人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

明里香(プロフ) - 見られて閉まったじゃなくて、見られてしまったです。進撃じゃなくて、神経です。 (2022年6月12日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 呼びさしてじゃなくて、指差してです。 (2022年6月12日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
染岡さんの愉快な仲間たち(プロフ) - 6話 蘭ちゃんの蘭が欄になってる (2022年5月17日 20時) (レス) @page7 id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:花緑青 | 作成日時:2022年5月14日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。