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警視庁を出たコナンは、その足で小五郎が搬送された日比谷救急病院に向かった
病室では頭に巻いた小五郎がベッドで眠っていて、その横で蘭が付き添っている
「骨は折れてなかったんだけど、頭を強く打ったみたい」
小五郎の首には頚椎固定用のネックカラーが着いていて、ガウンから覗く胸元にも包帯が巻かれていた
その時、ドアをコンコン、とノックする音がした
蘭が「はーい」と言い椅子から立ち上がりドアを開ける
「どちら様ですか?」
廊下には見知らぬ男性と外国人女性が立っていた
「村中努と申します」とガタイのいい単発の男性は軽く頭を下げ隣の女性を手で示した
「こっちは…」「クリスティーヌ・リシャールです」外国人女性も自己紹介をして軽く頭を下げる
蘭とコナンは病院内の喫茶店へ行き、村中たちと向かい合って座った。昨日、結婚式の警備があった事を話すと、村中は驚いて頭を下げた
「目暮がそんな事を…それは皆さんにもご迷惑を掛けてしまって申し訳ない…」
「いいえ、気にしないでください。ただ、ちょっとびっくりしただけなんで」
「私からもお詫びします」
クリスティーヌから流暢な日本語を話して、頭を下げる。大人2人に謝られた蘭は「いいんです、いいんです」と両手を振り「あ、日本語上手なんですね!」と話題を変えた
「今日はどうしてここに来たの?」とコナンが尋ねると村中務とクリスティーヌは2人揃ってコナンに目を向けた
「実は毛利探偵に披露宴でスピーチをお願いしていたんだ。私も彼女も眠りの小五郎のファンだから」
村中の言葉にクリスティーヌもにっこりと微笑む
蘭は2人が病院を訪れた理由に納得した
蘭は2人に爆弾の事や小五郎が今は眠っていことを話した
「大変な時に押しかけてすみませんでした。
目を覚ましたら、毛利探偵にもよろしくお伝え下さい。」
村中は再び頭を下げた
喫茶店を後にした村中たちは病院前に止まったタクシーに乗り込んだ
「じゃあまた」
コナンたちは2人を乗せたタクシーが走り去るのを見届けた
「あ、もうこんな時間。私たちもそろそろ帰ろっか」
いつの間にか日が陰り、あたりはうっすらと暗くなっていた
蘭は浮かない表情で夕空を見上げる
コナンは
「ボク阿笠博士のところに泊まるから、今日はおじさんの傍にあてあげて
ボクは1人でも大丈夫だから」
蘭を見送り、コナンは前を向いたまま声を掛けた
「そこにいるんでしょ。ボクに何か用?
安室さん」
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明里香(プロフ) - 見られて閉まったじゃなくて、見られてしまったです。進撃じゃなくて、神経です。 (2022年6月12日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 呼びさしてじゃなくて、指差してです。 (2022年6月12日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
染岡さんの愉快な仲間たち(プロフ) - 6話 蘭ちゃんの蘭が欄になってる (2022年5月17日 20時) (レス) @page7 id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花緑青 | 作成日時:2022年5月14日 18時