桜が散るその前に…… (ページ2)

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もうすぐ終わる冬ページ2

ゔぅっ……寒いよぉ春はもうすぐなのに……
そう思いながら下校する。私、木花さくや。
「私ついてないのかなぁ……」
そんなことをおもっていると心友の泉が、
「春が近いと言ってもまだ2月の終わり頃だよ？こんなもんだってあんまりマイナスに考えないこと！」
うん。努力はしてるんだ。なるべく変な方向へ考えないように……
「そんな事より！土谷先輩とはどうなの!?」
……へ？
「だっだから！先輩とは何ともないの！」
「ほんとにぃ？」
「ほんとだよ！」
私、5年生の時先輩のこと気になっていたんだ。
その事は泉しか知らないけど……今は好きというか

憧れ？みたいな感じ
先輩の容姿は真っ黒のツヤツヤの髪に綺麗な瞳。
見た目からして冷たそう。そんな先輩はもう中学生で
相変わらずモテている。いつもクールで冷静沈着な彼がかっこよかった。
私はと言うと……思ったことが顔にすぐ出てしまうし声にも出してしまう…
そんな私を泉は可愛いと言ってくれるけれど変わりたいんだ。

多分こういう所だろうな。友達が褒めてくれても別の方向へ考えてしまい素直に受け止められない……
名前に対してもそう。

コノハナサクヤ
"コノハナ"が"サク"という所まではいい。
でも……いつか咲いた花は散ってしまうそんな事を考えてしまう……
折角いい名前を貰ったのに。

私、変わる事は出来ますか？