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023【黒木&若武】 ページ25

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「煉獄さん、安心したのは分かりますが、もう少し声を抑えてください。他の隊士の方もいるので。」



「よもや!それはすまない!ついな!」





謝りつつも全く変わらない声のデカさで話す煉獄さんという人。

困惑していると黒木が苦笑しながら解説してくれる。






「若武、この人は煉獄杏寿郎さん。この方も柱であの夜、俺らを助けてくれた人。」





えっ...この人が!?



慌てて姿勢を直した。






「はじめまして!若武和臣です!!この度は助けて下さりありがとうございました!!」




「俺は炎柱 煉獄杏寿郎だ!!それと礼を言う必要はない!俺は自分の責務を全うしたのみ!気にするな!!」






そう言って笑う煉獄さんにつられて小さく笑ってしまう。



何か、ちょっと変わってそうだけど、いい人そう。





「...お2人共、声が大きすぎます。静かにしてください。」



「...ごめんなさい。」



「すまない...。」




胡蝶さんの黒い笑みに2人で小さくなった。



美人が怒るときほどおっかねぇことってないよな...






·





そうして軽く談笑した後、胡蝶さんが仕事があるからと部屋を退出すると、煉獄さんがふと真剣な表情になり、こちらを見た。





「ときに少年!先刻、黒木少年から以前からあのように鬼を何体も倒してきたと聞いたが、それは本当か!」




その言葉に一瞬目を見開き、スっと背筋を伸ばす。
黒木と視線を交わし、真顔で頷いた。





「はい。本当です。」




「それは鬼殺隊に入りたいと解釈してもいいのだろうか!」



「はい。俺らは鬼殺隊に入りたくて、鬼殺隊の方を探しながら鬼の情報も集めようと鬼を斬っていたんです。」






黒木がそう答えると、煉獄さんは そうか! と顎に手をやり、少々考える素振りを見せた。

そして、パッとすぐに顔を上げると俺らの顔を交互に見回す。






「うむ!本気で鬼殺隊に入隊したいと考えているのなら、こうして出会ったのも何かの縁!俺が面倒を見よう!」





えっ!






「ほ、本当ですか!?」



「あぁ!」



「よっっっしゃぁ!!」






思わずベッドの上で跳ね上がると頭にズキリととんでもねぇ痛みが走った。






「いっってぇぇぇ!」



「よもや!大丈夫か!」




「はい!大丈夫です!これからよろしくお願いします!!」






頭を抑えのたうち回る俺を見て苦笑していた黒木と2人で頭を下げた。




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Lua - とても面白いです!はやく続きが読みたいです! (2021年9月13日 7時) (レス) id: 7cef825e60 (このIDを非表示/違反報告)
ピュア - とても面白いです!続き待ってます (2021年1月24日 8時) (レス) id: 75738b8618 (このIDを非表示/違反報告)
セダム(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます!!更新遅めですが頑張ります! (2020年11月15日 19時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです。これからも更新頑張ってください。応援してます。 (2020年9月14日 17時) (レス) id: faad7bf9c4 (このIDを非表示/違反報告)
セダム(プロフ) - 紅楓さん» ありがとうございます!ちょこちょこ更新出来たらいいなと思っています。頑張ります!! (2020年8月30日 0時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セダム | 作成日時:2020年6月8日 23時

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