名無しと真名 ページ42
「おぉおあぁぁぁ」
と名無しの声がする。
「「父様/父さん...」」
人の悲鳴なんて。もうどうでもいい
私は...鬼太郎は、父様を失ったんだ...
「「父様/父さん...」」
もう.......うるさいなぁ。
ほっといてよ。
足音がする。
「「ねずみ男...」」
「ねずみ男...じゃねぇだろ!」
「親父が死んだくらいで折れてんじゃねー!」
「まだわかんねぇのか?!」
「グッ....アッ」
「ねずみ男!何してんの!鬼太郎を離せ!」
「ホレっ...ホレホレ
うわっ!」
「ねずみ男...?!なんで鬼太郎の首を締めるの!」
「ケホッケホッ!ケホッ...」
「くう...」
「何 するんだっ...」
「鬼太郎よ。苦しかったろ...肺が締め付けられるくらい痛かったろ。そんとき一瞬でも親父のこと。考えたかよ。
Aも。鬼太郎が締められてる時、少しでも親父のこと考えたのか?助けるのに必死だったよな。そんなもんなんだよ。悲しみなんてものは。」
まるで経験したことあるかのような話し方...
「生きてることに比べたら尻の毛ほどの価値もねぇんだ。」
「俺は 半分妖怪 半分人間 どっちからも石ぶつけられた半端もんさ...だから...分かるんだよ。名無しがやりたいことが。」
「どういうことよ。」
「あいつは妖怪も人間も。どっちもこの世から消えちまえばいいと思ってるのさ。そんなことしたって一文の得にもならねぇし、腹も膨れねぇってのに。」
「ねずみ男...?」
「出来ることなら名無しをぶっ飛ばしたいさ!でも...出来ねぇんだよ!その力がねぇんだよ!なのに...なんだ!てめぇは!」
「ねずみ男...」
「あっ...」
「親父が死んだくらいでこの世の終わりみたいに...ピーギャーしやがって!この世の終わりってのはなぁ!あれだよ!」
「オァアァア!」
「てめぇにはあれを止める力があんだろうが!」
「俺にはまだやりてぇことが山ほどあるんだ。
金儲けして、上手いもんいっぱい食って車乗り回して女はべらして、高級マンションの最上階でブランデークルクルしたいんだよ。ラーメンにチャーシュー、煮卵、メンマ、マシマシ載っけてぇんだよ!」
「あれを止めろよ。おめぇにしか出来ねぇんだから。」
「ねずみ男...まさかあんたに説教されるなんてね。たまにはいい事言うじゃん!あいつ倒したら、鬼太郎と一緒にラーメン食べに行こ!」
「そうだな。」
「A...鬼太郎!」
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マリイ - 鬼太郎5期のバルモンドの小説も書いて欲しいです (2019年10月30日 18時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
花桜優音(プロフ) - わかりました! (2019年3月31日 13時) (レス) id: b1f72a0dd9 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 花桜優音さん» 名無しの過去を見ていると可哀そうになって来ました…。夢主さんにもまなと一緒に名無しを抱きしめるシーンも見たいです。 (2019年3月31日 9時) (レス) id: a3eeffbc62 (このIDを非表示/違反報告)
花桜優音(プロフ) - はい!頑張りますね! (2019年3月2日 11時) (レス) id: b1f72a0dd9 (このIDを非表示/違反報告)
黎唖(プロフ) - お早い返事を有り難う御座います!続き楽しみにしてます! (2019年3月2日 11時) (レス) id: 0b4125b9db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星野真野 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/manyamanya5
作成日時:2019年2月3日 11時