ゲゲゲの鬼太郎

たんたん坊の妖怪城　７ ページ39

時：夜





鬼「一応反応はありますが、かなり弱いですね」


猫「これまで十二人の子供が消えたっていうけど、場所も街中だったり水辺だったり一貫性もないし･･･」


目「うーむ」


『やっぱり、ただの噂話だったのでしょうか･･･』


目「･･･んん？」






親父様は少し間を開けてから、何かに気づいたように声を上げる






目「いや待て鬼太郎！今まで来た場所には、一つの共通点があるぞ」


鬼「え？」


目「工事現場じゃ！」


猫「ちょっと待って。･･･本当だ。噂のあった場所は必ず何か、新しい建物が作られてる･･･！」




―――――


この後、私は明日学校があると三人に伝え、先に帰った。



そして、帰ってすぐに私は考え事をした



･･･親父様が言った共通点である工事現場。何かを立てるときに主に使うのが鉄やコンクリート。私は コンクリートを操っている可能性が高いという予想。


だが、あくまで私の記憶だけれど、コンクリートを操ったりする妖怪は居ない。

ならば、可能性は低いが何らかの理由で紛れ込んだとしたらどうだろうか。確かコンクリートはセメント、砂、砂利などの筈。


砂利に混じる事の出来るものは…封印された妖怪がいる岩などだと思う。でも、それで本当に操れるのかか分からない。


やはりまだ確信は持てない。確信が持てない以上、鬼太郎達に言うと捜査が遅れ、行方不明者が増える可能性が限りなく高いな…。



･･･まだ言うのはやめておこう。

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