異能少女は恐怖を集める者に会う3 (ページ11)

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フシギ「103話だ。…いつの間にか100話超えてた…」ページ11

ジミーはさくらのそばまで来ると桜の木を睨んだ

ジミー「こいつは、何百年もの間、人間の血を吸い取りたいと思い続けている『呪いのうば桜』なんや。どうやって人間を木の近くまで連れて来るのか謎やったけど君みたいな存在を作り出して利用してたんやな」

さくら「じゃあ私は…私は夏川君のことを好きになっちゃいけないの？」

ジミー「君について行っても桜に絞め殺されるだけや」

さくら「そんな…」

さくらは夏川を好きになる事が出来て嬉しかった

さくら「それなのに私…」

さくらはシクシク泣き出したその全身がみるみる白くなってゆく

ジミー「お、おい」

ジミーが慌てて駆け寄るとさくらは白くなった目で睨みつけてきた

さくら「イヤァァァ」
さくらの叫びと同時にジミーに向かって突風が吹き付けた

ジミー「うわぁぁ」

それをまともに喰らい10m程離れた松の木に酷く体を打ち付けた

ジミー「がぁぁっ」

さくらは白になった目で夏川を見つめる

さくら「ゴメンネ…ゴメンネ…」

既に目の前にいる男の子が誰なのか解ってないようだ

さくらは夏川の前まで来ると手を握った

さくらの手に赤い血管が浮かび上がった。夏川から血を吸い取っているのだ

ジミー「あかん!君はその子が好きなんやろ!だったら辞めるんや！」

ジミーが叫んだのと同時に何処からか黒い黒獣がさくらを襲った

？『チッ少し遅かったか』？「それ以上はさせない」

ジミー「A!フシギ！」

A『ジミー！大丈夫？』

さくら「いやぁぁ」

さくらはフシギに襲いかかるそれを黒獣が遮る

フシギ「こんなものを利用するなんて…終わりだ。」

フシギは桜の根元まで来ると手帳を開き呪文を唱えた

ジミー「なんでこんな事になったんや」

さくらはただ夏川の事が好きだった其れなのに自分の意思もなくなり好きだった相手の命を奪おうとした

？「貴方もいずれそうなりますよ」

ジミー「なんでそんな所に！」

二人は未だ気付いて無い

ジミー「くそっ、青い傘の男の奴高みの見物でもしてるつもりか！」

青い傘「ウクク無理しないで下さい貴方はその体とこれからも付き合っていかないといけないのですから」

ジミー「どういう意味や？」

「貴方はもうすぐ本物の人面犬になってしまうのですウクク」

A『__!』

青い傘「おっと危ないですねぇ」

笑いながら青い傘の男は去って行った

A『…成る程ねぇ』

ジミー「そんな…」

フシギ「何かあったのかい？」