俺の妻がイケメン過ぎるby凶一郎 (ページ35)

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幸せが34個ページ35

太「六美おはよ…」

六「おはよう、太陽」

純白のドレスを身に纏い凛とした背筋で挨拶をした六美に太陽はフリーズした。

太「え…？」

嫌「遅いぞ新郎！」

嫌五の早着替えにより、太陽の服装はタキシードへ変わる。

太「えええええええええええええええ！？」

二「ホラ、さっさと行くよ。夜桜式結婚披露宴の時間だ」

太「結婚披露宴…！？」

皆に連れられるままに、席に座った太陽。六美からは「業界向けの結婚披露宴」と知らされた。六美の話いわく、裏の仕事は予定が立てにくく、今日の朝急に決まったようだ。

現役スパイの風魔氏からはナイフを向けられて、太陽は散々な目にあった。

A「裏社会でも披露宴は祝いの場所だけど、祝うに足るかを測る場所でもあるの」

凶「同業者(スパイ)としてリスクを共有する以上弱者では困る。新当主体制がどれほど信頼に足るかを試す場。

それが夜桜式披露宴の伝統だ」

太「魚！？」

凶「祝いの席で長子が着る『めで鯛スーツ』。伝統だ」

太「伝統なら何でも受け入れるんだ！？」

A「この披露宴は太陽や六美が仕事相手として相応しいか本気で試される。万が一殺されても文句は言えない」

凶「でも俺はお前に死んでほしくないし、葬儀を連想するため披露宴では着けない黒ネクタイをしてるのもお前の嫌がらせなんかじゃないぞ♡」

A「止めな凶一郎。太陽をいじめないの」

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