上弦の壱戦 ページ33
私は途中で悲鳴嶼さんと合流し、物音がする方へ向かった。その瞬間、今までにない痛みが頭にきた
A「っ!!」
悲鳴嶼「呪いか…!?」
A「私に構わず先に行ってください!後で必ず行きます!」
悲鳴嶼「すまない」
私は呼吸を整え、体を無理矢理動かしながら、物音のする方へ向かった
見えた。ここだ
風の呼吸 壱ノ型 塵旋風・削ぎ
黒死牟「また…来たか…」
私の目に移ったのは、血だらけの師範と、バラバラにされた玄弥。それに、柱に刺さってる無一郎だった。悲鳴嶼さんも怪我を負わされている。私は玄弥に羽織をかけ、悲鳴嶼さんの隣に並んだ
A「よくもやってくれたな…上弦の壱…師範達を傷つけやがって…」
黒死牟「!」ゾクッ…
A「覚悟しろ糞目玉野郎」
消えていた痣が、出てきたのを感じた
黒死牟「お前も…痣の者…若くして…痣を出すとは…」
A「はっ、それは褒め言葉か?お前に褒められても嬉しくも何ともない」
黒死牟「あのお方に…お前を生きてとってこいと…御命令された…」
A「ハイソウデスカって行くわけないだろ。頭沸いてんのか?」
悲鳴嶼「…先程の話の続きだが、例外はあったのだろう?痣を持ち二十五を超えて尚生き続けた者がいた」
悲鳴嶼さんがそう言うと、上壱は気配を変えた。動揺した…?
悲鳴嶼「動揺したな。私の読みは敵中のようだ…」
その瞬間、上壱が悲鳴嶼さんの首元に刀を当てようとした。速すぎて見えなかった
私もそれに応戦した。頭の痛みが更に増した。猗窩座と戦った時よりも遥かに痛みがあった
でも不思議と体は動いた。痣が出ているからなのか、理由は分からない。だけど動きやすかった
そして師範も加わった。柱稽古をしてきた私たちだから、呼吸を合わせることが出来た。私と師範は、後ろから飛んでくる鉄球を避けた
不死川「柱稽古しといて良かったなァ悲鳴嶼さんよォ!」
悲鳴嶼「うむ」
A「そろそろくたばれ糞目玉野郎」
刀も気持ち悪い。全身目玉野郎が。この痛みに耐えてお前を倒してやる
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作者名:ニャユズコ | 作成日時:2020年8月1日 16時